CRIの新ボイチャ技術「CRI TeleXus」、VRチーム対戦アクション『ブレイゼンブレイズ』に採用される。多人数VRゲームでも低遅延・高品質ボイチャを実現
株式会社CRI・ミドルウェアは2月7日、VR対戦アクションゲーム『ブレイゼンブレイズ』のボイスチャットに「CRI TeleXus」(以下、TeleXus)が採用されたことを発表した。
TeleXusは、高機能ボイスチャットを中心としたオンラインコミュニケーション向けミドルウェアだ。仮想空間でのコミュニケーションを活性化させ、コミュニティ拡大による収益の向上に寄与することを目的としている。具体的には「音声データ10Kbpsの低通信量ボイスチャット」「100人規模の多人数同時会話」などを柱としており、2022年8月より正式リリースとなった(関連記事)。
また今回本ミドルウェアが採用された『ブレイゼンブレイズ』は3対3のチームバトルを繰り広げるVRアクションゲーム。本作は、VRヘッドセットを装着してプレイする作品だ。舞台は、世界大戦によって未曾有の危機に直面した世界。4年に一度開催される、世界を統べる者を選ぶ戦い「世界大統領選挙」に参加するため、世界各地から候補者たちが集結した。彼らは己のマニフェストを掲げ、世界大統領を決める戦いに身を投じていく。
『ブレイゼンブレイズ』では、3対3のチームバトルがリアルタイムに繰り広げられるため、ボイスチャットを用いた高度な連携が不可欠だ。そのうえ、VRヘッドセットの着用が必須となっている。
VR機では、立体的に映像を見せるため、両目用に別々の映像を出力する必要がある。そのため、ゲームなどにおける映像表現と演出を追求した場合、VR機の処理性能は通常のディスプレイに表示するよりも、さらにグラフィックスの処理に割り当てる必要が生じる。そのため、音響に利用可能なリソースが限られているといえる。
TeleXusは、そんなVRプラットフォームにおいても、低遅延・低負荷な音声コミュニケーションを可能にしているとのこと。VR機でのグラフィックス表現を妥協することなく、ボイスチャットを利用したいという『ブレイゼンブレイズ』開発元のニーズに対して、TeleXusの特徴であるアプリの動作を阻害せず最適化されたつくりがうまく合致したかたちだ。
CRI・ミドルウェアは、TeleXusによって垣根のないコミュニケーションの実現を目指しているとのこと。そのため世界的にボイスチャットサーバーを展開しており、地理的な制約に縛られることなく、低遅延なコミュニケーションが利用できるようだ。
なお『ブレイゼンブレイズ』は2024年発売予定。本作の正式発売に先駆け、オープンベータテストがPC(Steam/ Meta Questストア)向けに2月13日12時59分まで実施中だ。気になった人はTeleXusによる低遅延のボイスチャットを体験してみてもいいだろう。