セガ/龍が如くスタジオは1月26日、『龍が如く8』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。海外向け発売に際しては、米国の新聞The New York Timesの一面を飾るという一風変わった広告展開が実施され注目を集めている。
『龍が如く8』は、『龍が如く』シリーズの最新作となるRPGだ。『龍が如く7』と同じく戦闘はターン制バトルが採用されている。本作の物語は、春日一番と桐生一馬のダブル主人公で展開。母を探してハワイを訪れ、すべてを失って文字どおり裸一貫から異国の地で成り上がる春日と、「人生最期」の戦いに挑む桐生が織りなす物語が描かれる。
『龍が如く8』の舞台には、『龍が如く7』にて登場した横浜・伊勢佐木異人町に加え、先述のとおりハワイが用意。シリーズ初の海外ロケーションとなる。また「スジモンバトル」や「クレイジーデリバリー」といった新規コンテンツも複数登場。なかでもリゾート地を再建するコンテンツ「ドンドコ島」はシリーズ史上最大クラスのプレイスポットになっているそうだ。
本作は国内向けには1月26日に発売。海外向けには日本時間1月27日の発売となった。龍が如くスタジオの公式Xアカウントは海外発売に際して、一風変わった広告展開がおこなわれたことを報告し、注目を集めている。
龍が如くスタジオの公式Xアカウントは、米国の新聞The New York Timesの本日の一面に本作の広告が掲載されたことを伝えている。本作のタイトルやキャッチコピーとともにキービジュアルが描かれており、桐生と春日を筆頭とする本作の仲間たちの姿が確認可能。新キャラクターも盛り込まれており、アーティストKing Gnuの井口理さん演じるエリック・トミザワもバッチリと紙面に載っている。
日本人・日系キャラがぞろぞろと集結した国内ゲームのビジュアルが海外の新聞の一面を飾っているのは何となくシュールかもしれない。なお紙面には本作に関する記事も掲載されており、内容はThe New York Times のWebサイトでも閲覧可能となっている。
『龍が如く』シリーズは海外でも高い人気を博しており、ファンアート制作が活発におこなわれたり、ネットミームとして親しまれたりする様子も見られる。今回はそうした需要を狙って、野心的な広告展開がおこなわれたかたちだろう。
ちなみにスタジオ代表・制作総指揮の横山昌義氏およびシリーズのチーフプロデューサー阪本寛之氏によれば、シリーズの海外人気を明確に意識するきっかけとなったのは想定以上の売れ行きを見せたという『龍が如く0 誓いの場所』のSteam版だったそうだ(弊誌インタビュー記事)。なお海外人気もあるものの、セガ海外法人の『龍が如く』好きなスタッフは口をそろえて「何も変えないで」と要望しているという。横山氏としても開発においては海外人気を意識していないとのこと。シリーズを通して作風が守られてきたことも持ち味となって、海外人気に繋がっているのかもしれない。
『龍が如く8』はPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。