「不安になるゲームの画像」紹介が急に流行る。怖すぎるあの敵や難しすぎるあのステージなど“見るのも怖い”画像続々

ここ数日Xにおいて、「不安になるゲームの画像」の紹介が流行しているようだ。ゲームの公式アカウントから一般のゲーマーまで多数のアカウントが参加するムーブメントとなっている。

ここ数日X(旧Twitter)上において、ゲームのスクリーンショットなどとともに、「Post a gaming picture that gives you video game anxiety(不安になるゲームの画像を投稿して)」というコメントを投稿することが流行っているようだ。ゲームの公式アカウントから一般のゲーマーまで多数のアカウントから、幅広いゲームの「不安になる場面」が連日投稿されている。

https://twitter.com/evilprimate/status/1744528008382177726


こうしたムーブメントがどこから発生したのかは定かではないものの、筆者が確認した範囲できっかけとなったとみられるのはXユーザーのSome Guy Named Saito(斉藤)氏の上記の投稿だ。同氏は初代『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のZONE4である「ラビリンスゾーン」のスクリーンショットを不安になるゲームの画像として投稿した。

ラビリンスゾーンはステージの大半が水没しており、ソニックが水中に入ると自慢の速さも失われてしまう。さらに一定時間内に空気を補給しないと溺れてしまい、やり直しとなる。溺れる寸前にはカウントダウンが表示されるほか、焦燥感を煽るBGMに変化する。こうした理由からプレイヤー目線で「不安になる一場面」として選ばれたのだろう。

その後同様の趣旨で「Post a gaming picture that gives you video game anxiety」と投稿する人が続出。『Call of Duty』公式アカウントもこの流れに同調して投稿をおこなうなど、ゲームの公式アカウントも参加し、大きな流行を見せているようだ。


これらの投稿に添付された画像は、「単に怖い」という理由や、「敵が強すぎる」「その場面が難しすぎる」ことなど、さまざまな理由によって紹介されているようだ。たとえばあるユーザーは『バイオハザード』のスクリーンショットを紹介。洋館の窓を割り突然飛び込んでくるゾンビ犬に飛び上がった方もいるのではなかろうか。ほかにも『The Last of Us』にて、ホテルの地下の発電機と見られる機器を動作させる場面が投稿されていた。発電機を起動させると叫び声が響き、多数の敵が襲いかかってくる難所だ。今まで共にいたエリーと別行動になるシーンであり、発電機までの道のりも不気味。恐怖感から不安になる場面として選ばれたのだろう。


ほかにも一見するとホラー色はないものの、敵が強すぎることなどが不安の理由とみられる投稿もあった。一例としては『キングダムハーツⅡ』における「タイムレス・リバー」に登場する敵「ホットロッド」だ。ホットロッドは一度暴走し始めると回避、防御による対処が難しい突進攻撃を繰り出す。複数体で出現することもあり、投稿者は画像を見るだけで不安になるほど苦しめられたのかもしれない。

さらに、『ポケットモンスター 金・銀』に登場するジムリーダー・アカネの手持ちであるミルタンクを投稿しているユーザーもみられる。ミルタンクはアカネ戦時点で戦う相手として種族値(ステータス)が比較的高いポケモンといえる。耐久力があるために倒し損ねてしまい、せっかく体力を削ったのに回復技「ミルクのみ」を使われる、あるいは当たるたびに威力が倍増する技「ころがる」で蹂躙されるといった事態に陥りやすい。同作における鬼門として取り上げられることも多い場面だろう。このユーザーも例によって「アカネのミルタンク」にトラウマを植え付けられたようだ。

またあるユーザーは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』における難敵、歩行型のガーディアンに狙われている場面のスクリーンショットを投稿。そのほか『ファイナルファンタジーVII リメイク』のキービジュアルから切り抜いたセフィロスとエアリスの画像などもみられる。各々が感じる「不安になるゲームの画像」が、さまざまなユーザーによって共有されているようだ。


ゲームを遊ぶうえでは、苦戦した場面や、ホラー演出、ストーリー展開などさまざまなところで不安や苦手意識が残る場合もあるだろう。そうした多くのユーザーが抱えている“ちょっとしたトラウマ”が広く共有されて「あるあるネタ」として共感を生み、今回バイラル化しているかたちかもしれない。興味をもった方は、「Post a gaming picture that gives you video game anxiety」で検索したり、あるいは自分で投稿して「あるある」を共有してみてもいいだろう。

ちなみに以前にはゲームの感動シーンを「Don’t cry, it’s just a game(泣くなよ、たかがゲームだろ)」という言葉とともに紹介したり、ゲーム作品内の道やステージを「I grew up on these streets(自分はこのストリートで育ったんだ)」として共有したりする流れなどもみられた(関連記事1関連記事2)。ゲームを遊んで抱いた強い感情や思い出がSNS上で共有されて共感を集めるムーブメントは、しばしば流行を見せるようだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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