インディー開発者のDavid Evans氏は1月13日、自身が手がけた海洋アドベンチャーゲーム『Sail Forth』について、Epic GamesストアでのPC版の無料配布により、240万ダウンロードを記録したと報告した。
『Sail Forth』は、船を操って大海原を冒険する海洋アドベンチャーゲームだ。ゲーム内は日本語表示に対応。比較的シンプルなグラフィックを採用しつつ、物理演算に基づいたリアルなゲームプレイが特徴で、航海においては風の流れを確認しながら、帆の張り方や角度などを調節することが求められる。また、プレイスタイルにあわせて船をカスタマイズしたり、装備をアップグレードしたりといった要素も存在する。
本作では、目的地を選択して航海し、その先々で与えられるクエストをこなしていく。たとえばほかの船とレースをしたり、宝探しをしたり、あるいは海賊船とバトルすることも。船に大砲を装備し、乗組員を指揮して海戦に挑むのだ。また、ディープブルーと呼ばれる本作の世界の深海には何らかの恐ろしい秘密が隠されており、旅先で出会う住民たちと力を合わせて謎を解き明かすこととなる。
本作は、2022年12月にPC/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信開始。Steamのユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約360件のうち93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得するなど、高く評価されている。風だけでなく天候なども考慮しておこなう本格的な船の扱いや、気ままに航海を楽しむこともできるゲームプレイなどが好評である。
そして先週1月12日にはEpic Gamesストアにて、本作のPC版の1週間限定無料配布が開始された。開発者のDavid Evans氏によると、それから1日が経った1月13日時点で、累計240万ダウンロードされたとのこと。また無料配布が開始された直後には、本作のEpic Gamesストア版の同時接続プレイヤー数が3万3000人を突破。前日比で28万2041%増を記録したそうだ。こうした数字に同氏は驚きの声を上げている。
Epic GamesストアではPCゲームの無料配布が毎週実施されており、PCゲーマーにとってはおなじみだろう。一方で、ダウンロードされる数は作品によって幅があるようで、たとえば『Star Wars バトルフロント II』は1900万ダウンロード、『Among Us』は1500万ダウンロードを記録したと公式に報告されている。人気の高いタイトルほど大きな話題となり、多くのユーザーがダウンロードする傾向にあるようだ。もちろん、『Sail Forth』も先の報告以降にさらにダウンロード数を伸ばしている可能性はある。
ちなみにEpic GamesのCEO Tim Sweeny氏によると、Epic Gamesストアでの無料配布においてEpic Gamesは、ダウンロード数に応じてではなく、契約で合意した一定額を開発者に支払っているとのこと。たくさんダウンロードされたからといって、基本的には開発者の収益に影響しないようだ。もっとも『Sail Forth』についていうと、先日1月11日に拡張DLC「Maelstrom」が販売開始されている。無料配布によってユーザーが大きく増えれば、そうしたDLC販売を通じた収益アップに繋がる可能性はあるだろう。
なお、『Sail Forth』のPC（Epic Gamesストア）での無料配布は、明日1月19日午前1時までとなっている。未入手の方は今のうちにゲットしておこう。
