『ポケモンSV』DLC番外編の「キビキビダンス」が国内外で流行る。流行はゲーム外にも波及し、手描き動画や踊ってみたも

任天堂は1月11日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に向けてDLC「ゼロの秘宝」の番外編をリリースした。番外編で登場したある“ダンス”が国内外のSNS上で流行を見せているようだ。

任天堂は1月11日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)に向けてDLC「ゼロの秘宝」の番外編をリリースした。その番外編で登場したある“ダンス”が国内外のSNS上で流行を見せているようだ。なお本稿では番外編の内容について言及しているため留意されたい。










「ゼロの秘宝」は『ポケモンSV』のDLCだ。「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」に分かれている。「前編・碧の仮面」では主人公が林間学校としてキタカミの里に向かい、「ともっこ」と「鬼」の伝承を巡って冒険を繰り広げた。「後編・藍の円盤」では林間学校を終え、主人公はアカデミーからブルーベリー学園に交換留学をすることに。ブルーベリー学園ではリーグ部なる部活に入部し、新たな物語が展開された。

今回配信された番外編はその後日談となる追加ストーリーだ。主人公は本編のメインキャラであったペパー・ボタン・ネモの3人とともに、キタカミの里を再び訪れる。しかし再会の喜びもつかの間、なにやらゼイユの様子がおかしいことに気づく。

ゼイユを狂わせたのは、番外編に登場する幻のポケモン「モモワロウ」であった(公式サイト)。モモワロウが作る毒が練りこまれた餅を食してしまうと操られてしまい「キビキビー!!」と奇声を発しつつ腕を上下させる奇妙な踊りを踊ることになる。これが「キビキビダンス」と呼ばれSNS上で流行を見せている。


SNS上では、コミカルなBGMに乗せて踊られるキビキビダンスのシュールさを面白がったユーザーたちによる、ゲーム内のスクリーンショットや映像を添付した投稿が多くみられる。また作中ではさまざまなキャラに固有のキビキビダンスモーションが割り当てられており、それぞれのダンスモーションを比較する投稿も存在する。

またゲーム内のキャラに対する反応だけに留まらず、ゲーム外でもキビキビダンスに関連するコンテンツが数多く作られている。たとえば、ポケモンに踊らせたgif動画が制作されたり、「踊ってみた動画」としてキビキビダンスを踊る動画が複数投稿されていたり。ほかにも大勢でキビキビダンスを踊ったショート動画がYouTubeに投稿されるなど、餅を食べていないにも関わらず踊りだす人々もいる模様だ。

また海外でもキビキビダンスは話題となっているようだ。英語では「キビキビー!!」というセリフは「Mochi MOCHI!!!!」と翻訳されており、「Mochi dance」といった呼び名で親しまれているようだ。また加えてひじを曲げて上下に振る動作が鳥の物まねのように見えることからか「Mochi chicken dance」と呼ぶユーザーも見られる。なかには本作を実況プレイしている配信中に実際に踊りだす配信者もいるようだ。


今回、番外編のゲーム内演出として登場したキビキビダンス。「前編・碧の仮面」「後編・藍の円盤」では比較的シリアスな雰囲気でストーリーが進んでいたためか、番外編で唐突に披露されたキビキビダンスのシュールさも流行の一因かもしれない。

ちなみにキビキビダンスに関連した投稿では、ゼイユに言及するものが多くみられた。ゼイユは「ゼロの秘宝」で登場したキャラクターであり、前後編ともに登場機会が多いDLCのメインキャラのひとり。その言動や行動から、性格に多少の問題はありつつも、“愉快”な人物として以前より人気を博していた。そんなゼイユが無表情でひたすらキビキビダンスを切れのいい動きで踊る光景が面白がられたのも、ダンスの人気に繋がったかたちだろう。

ゲーム外にも波及しながら、国内外で人気を博すキビキビダンス(Mochi dance)。ゲームキャラが見せる不思議な踊りは、つい真似てみたくなる場合もあるようだ(関連記事)。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』および大型DLC「ゼロの秘宝」は、Nintendo Switch向けに発売中。『スカーレット』『バイオレット』に向けてそれぞれDLC「ゼロの秘宝」が発売されており、「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」、そして番外編が配信中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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