疑似ドキュメンタリーホラーゲーム『自撮』Steam向けに発表。チラズアートの描く、モキュメンタリー風の恐怖体験

Chilla’s Art(チラズアート)は12月3日、『自撮(Jisatsu)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。『自撮』は、闇に覆われた古びた民家などで恐怖に襲われる、ファウンドフッテージ型のモキュメンタリーホラーゲームだ。

国内のデベロッパーであるChilla’s Art(チラズアート)は12月3日、『自撮(Jisatsu)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、Steamストアページが公開されている。またチラズアートは今年中にもう1本ゲームを出す予定だとコメントしており、本作が年内にリリースされるのかもしれない。


『自撮』は、闇に覆われた古びた民家などで恐怖に襲われる、ファウンドフッテージ型のモキュメンタリーホラーゲームだ。本作でプレイヤーは、日本の民家などを探索していくようだ。本作の背景や登場人物などについては不明である。一方で、公開されているスクリーンショットには生活感のある台所の様子や、たぬきの置物が置かれた玄関先などが映されている。画像を見る限り、プレイヤーは闇に覆われた日本の古びた民家や真夜中の屋外などで、恐怖と対峙するのだろう。

また本作についてチラズアートは「Japanese found footage mockumentary horror game」「モキュメンタリー風ホラー」などと説明している。モキュメンタリーとは、ドキュメンタリー風のフィクションを指す言葉。ファウンド・フッテージは、モキュメンタリーの一種で、撮影者の死後発見された映像など、誰かの撮影した映像を発見したものとする設定のことだ。本作ではチラズアートによるファウンド・フッテージが描かれるわけだ。

 


Steamのストアページによると、本作ではチャプターごとのオートセーブが用意されている。背景グラフィックでは、日本のホラー映画に影響を受けているという。雰囲気のあるグラフィックやVHS風のフィルターなどがホラー体験の没入感を高める。またサイコロジカルホラーとも表記されており、プレイヤーを狂わせるような恐怖が描かれるのだろう。そのほか成人向けコンテンツの説明によると、本作には自殺や殺害、死体、死んだ動物なども登場するようだ。


本作を手がけているチラズアートは、兄弟でゲームを制作しているという国内のデベロッパーだ。過去作としては、『赤マント』『夜勤事件』『閉店事件』など、短編ホラーを中心に多数の作品をリリース。ゲーム実況動画や生配信なども含めて注目を集めてきた。また2023年には、『ヒトカラ』『夜間警備』『パラソーシャル』『誘拐事件』の4作品をリリース。11月リリースの『誘拐事件』では、記事執筆時点で263件中84%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

本作『自撮』は、そんなチラズアートによる新作となる。本作のことを指しているとは限らないが、チラズアートは11月28日にX(旧Twitter)上で、今年中にもう一本ゲームを出す予定だと告知している。本作がチラズアートの2023年5本目のリリース作となるのかもしれない。


『自撮』は、PC(Steam)向けに配信予定だ。





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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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