The Game Awardsを主催するGeoff Keighley氏は11月27日、同イベントについてのQ&A番組を放送。その中で、「今年はセキュリティを強化するか?」との質問があり、同氏が力強く肯定する一幕があった。
The Game Awards(以下、TGA)は、毎年恒例となるゲームの祭典。さまざまな珠玉のゲームたちに、Game of the Yearを始めとしてジャンル・音楽・アートなどの枠組みのなかでさまざまな栄誉が贈られる。また、ゲームの新情報や新作発表の場としてもゲーマーたちの多大な注目を浴びるイベントとなっている。同イベントを主催するのは、数多くのゲームイベントに携わり、司会進行なども務めるGeoff Keighly氏だ。
Keighly氏は11月27日、The Game Awardsについてのユーザー質問に答えるQ&A番組を放送。その中で、今年のTGAにおいて「“ステージクラッシャー”対策として、前年よりもセキュリティを強化するか?」との質問がユーザーから寄せられ、同氏が強化対策について触れる一幕があった。
同氏は上述の質問に対して「するよ」と強く即答。ただし、セキュリティにまつわる事柄ゆえにあまり公の場で話したくはないとした。ただセキュリティ強化計画は間違いなくあり、Keighley氏自身の安全を守るためでもありつつ、オーディエンスや参加者たちのためでもあるとのこと。安全面については、もっとも重視していることのひとつだそうだ。
視聴者からこうした質問が寄せられ、Keighley氏が力強く答えたのには理由がある。というのも、Keighley氏は去年から今年にかけて、ステージへの乱入者に悩まされる出来事に2回遭遇しているのだ。
まず、Keighley氏が昨年も主催・司会進行を務めたThe Game Awards 2022においては、『エルデンリング』のGOTY受賞スピーチ中に謎の青年がステージ上に乱入。しれっとマイクの前に立ち、ビル・クリントン元大統領についてなにごとか意味不明なことを語った後にスタッフに連行される一幕があった。さらに今年のgamescomにおいては、司会をするKeighley氏のもとに謎の人物が乱入。「“GTA6”を遊びたい」といったような言葉を残し、こちらも速やかにステージ外に連行された(関連記事1、関連記事2)。
いずれのケースでも、幸い登壇者に危害が加えられるようなことはなかった。しかし、無関係の人間がステージに上がり込むのは危険であり、どのようなトラブルに発展してもおかしくないだろう。Keighley氏もそういったトラブルはもう御免のようだ。
なお、昨年のThe Game Awardsではほかにも、ゲーム以外の部分が話題となった。オーケストラ演奏において「やたら情熱的な笛の男がいる」としてユーザーの注目を浴びたのだ。こちらはコミュニティから愛される存在にもなったため、再登場を楽しみにしている者も多いだろう(関連記事)。今年もポジティブな話題が飛び出すと期待したい。
「The Game Awards 2023」は日本時間12月8日9時30分から開催予定だ。