The Game Awards 2023のGOTYノミネート作品、有望作いろいろ外れる。それぐらい豊作

 

The Game Awardsは11月14日、「The Game Awards 2023」における各部門のノミネート作品を告知した。名だたるタイトルが連なるなか、Game of the Year部門ラインナップにおいて“有望作の不在”が発生。ユーザーが「あの作品は入っていないのか」と今年の人気作を口々に挙げている。

The Game Awards(以下、TGA)は、毎年恒例となるゲームの祭典だ。同イベントでは、さまざまな珠玉のゲームたちに、Game of the Yearを始めとしてジャンル・音楽・アートなどの枠組みのなかで栄誉が贈られる。そして今年のTGAにおいて、Game of the Yearの栄冠を受け取る候補となるタイトルラインナップが本日明らかになった。以下の6作品だ。

  • Alan Wake 2(Remedy Entertainment/Epic Games Publishing)
  • バルダーズ・ゲート3(Larian Studios)
  • Marvel’s Spider-Man 2(Insomniac Games/ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
  • バイオハザード RE:4(カプコン)
  • スーパーマリオブラザーズ ワンダー(任天堂)
  • ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(任天堂)

いずれの作品もGame of the Yearにノミネートされるのにふさわしい名だたるタイトルといえるだろう。ただ、現在このラインナップに異議を唱える声がSNS上などであがっているのだ。「ノミネート作品が足りない」というのである。

まず、多くのユーザーが名前をあげたのが『Starfield』だ。同作といえば、Bethesda Softworksが今年放った超大作。同社は『Fallout 4』リブート版『DOOM』『Deathloop』など多くのGOTYノミネート作品をTGAに向けて送り出している。特に3作目以降の『Fallout』や『The Elder Scrolls』シリーズといったオープンワールドRPGについては、押しも押されぬ人気を誇り、当然『Starfield』も今年のTGAのGOTYにノミネートされるだろう……と予想したプレイヤーも多かったはずだ。しかし、同作はGOTYノミネート作品に入ることはなかった。ただし、Best RPG部門には名を連ねている。

『Starfield』


そして、次いで「なぜノミネートされていない」とのユーザー意見が目立つのが『ホグワーツ・レガシー』だ。同作は今年2月より各機種向けに展開。発売からわずか2週間で1200万本以上を売り上げるスマッシュヒットとなった(関連記事)。作品自体の評価も高く、今年を代表する人気作品のひとつである。しかし、同作はGOTYだけでなく、ほかの部門においてもノミネートを逃している。ほかには、『ファイナルファンタジーXVI』も、多数部門にてノミネートされつつもGOTY候補からは外れている。こちらもノミネートを予想された大作であり、選外なのは意外とする声が見られる。

『ホグワーツ・レガシー』


こうした意外な選外タイトルが出た理由のひとつには、「今年のゲームタイトルが豊作すぎた」という背景もあるだろう。TGAのノミネート基準は、世界各国のメディアやインフルエンサーによる投票をもとに決定されている。また、GOTYノミネート作品については、6作品まで(2017年以前は5作品)と枠数が定まっている。良質な作品が豊作すぎて、人気・高評価作品が溢れ出してしまったと考えられるだろう。なんにせよ、今年はゲーマーにとって贅沢な一年となったといえる。来年も豊作に期待したい。