『ディアブロ4』シーズン2アプデで「ワールドボスがやたら強くなった」との反響続々。死屍累々、だが案外それもいい

Blizzard Entertainmentは10月18日、『ディアブロ4』にて新シーズン「渇望の鮮血」を開幕。それに伴いアップデートパッチ1.2.0を配信開始した。「ワールドボスの強化」が多くのユーザーの反響を受けているようだ。

Blizzard Entertainmentは10月18日、『ディアブロ4』にて新シーズン「渇望の鮮血」を開幕。それに伴いアップデートパッチ1.2.0を配信開始した。同アップデートでは膨大な量の修正・調整やコンテンツ追加が実施。そのなかでも、「ワールドボスの強化」が多くのユーザーの反響を受けているようだ。


『ディアブロ4』は、人気ハクスラARPGシリーズ『ディアブロ』の最新作だ。本作の舞台は前作『ディアブロ III』から数十年後となる。グラフィックなどを大幅にパワーアップし、140以上のダンジョンなどを実装。過去作の魅力を踏襲しつつ、新たなゲームプレイ要素が盛り込まれた。本作では日本時間10月18日より、シーズン2「渇望の鮮血」が開幕。アップデートパッチ1.2.0が配信された。

同パッチでは、大量のユニークアイテムの追加やゲームプレイのバランス調整が実施。さまざまなユーザーフィードバックに対応する方針が取られている。たとえば、「レベル上げにかかるプレイ時間が長すぎる」といった声に対しては、敵の討伐などで得られる経験値などの水準を大幅に向上し、最大レベル到達までの道のりが短縮されるなどだ。ほかにも多くの調整が盛り込まれたなか、とりわけ「ワールドボスの強化」にユーザーの反響が寄せられている。


今回のパッチノートでは、プレイヤー側が有利になるような調整が軸となっている。プレイヤー複数人での討伐を前提としたボスコンテンツである「ワールドボス」については、出現間隔の短縮や討伐時に得られる報酬クオリティの大幅上昇などが実施された。その一方で、「ライフとダメージを増加した」ともされている。つまり、報酬が美味しくなった分、相応に強化されたということだろう。

そして、同調整前のワールドボスは「弱い」との意見も出る存在だった。ベータテスト時にはそれなりの強さを誇っていたものの、本作正式リリース後には、ワールドボス出没時には多くのプレイヤーが集まり基本的には瞬殺となるような強さに調整されていた。しかし、今回施された上述の「ライフとダメージ増加」調整により、ワールドボスはその威厳を取り戻したようだ。


たとえばRedditの本作コミュニティでは、ワールドボスのひとりであるアヴァリス戦(ワールドティア2)における状況とするスクリーンショットが投稿され反響を集めている。そちらを見ると、多くのプレイヤーがアヴァリスによって続々と葬り去られている一方で、アヴァリスの体力はほんのり減っている程度。こうした状況の報告は多くのプレイヤーにとって共感を呼んだようで、コメント欄では「ワールドボス討伐参加にはレベル制限を設けるべき」といった意見が散見される。

一方で、ワールドボスの強化自体については好意的な意見も見られるようだ。前述のような「瞬殺」状態でなくなり、ワールドボスそれぞれの個性を感じられるような機会が生まれたとのだ。強くなった分倒した際の報酬が向上しているのもあり、ボス戦としての手応えが増す調整ともいえるだろう。いずれにせよワールドボスの強化はプレイヤー間で大きな話題となっており、GamesRadar+といった海外メディアもその反響を伝えている。


なお、本作リリース後のアップデート方針については、プレイヤーから批判が寄せられた状況もあった。急激な弱体化を実施するバランス調整方針について、開発側が謝罪し方針変更を伝える一幕もあった(関連記事)。それ以降もバランス調整やQoL(遊びやすさ)については、ユーザーからフィードバックが多く寄せられる状況が続き、開発側も歩み寄りの姿勢を見せてきた。そうした流れのなか開幕したシーズン2およびアップデート内容については、プレイヤーたちの評価もやや改善の兆しを見せているようだ。

ディアブロ4』はPC(Steam/Battle.net)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。シーズン2「渇望の鮮血」は日本時間10月18日に開幕している。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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