ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月20日、Insomniac Gamesが手がける『Marvel’s Spider-Man 2』の発売を予定している。対応プラットフォームはPS5。本作では、ファストトラベル機能に進化が見られるという。マップ上の任意の場所に、瞬時かつ滑らかに移動できるとして、注目を集めている。
『Marvel’s Spider-Man 2』は、マーベル・コミックのヒーロー「スパイダーマン」が主役のオープンワールドアクションゲームだ。『Marvel’s Spider-Man』および『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』の続編となる。本作では、ピーター・パーカーとマイルズ・モラレスの二人のスパイダーマンが主人公。最強のヴィランと謳われる「ヴェノム」の脅威に立ち向かう物語が繰り広げられるそうだ。なお本作でも舞台はニューヨークながら、マップの規模は前作の約2倍に拡大。スパイダーマンの活動範囲はマンハッタンだけでなくブルックリンやクイーンズ地区にも広がるという(PlayStation.Blog)。
そんな本作のメディア向けプレビューにおける情報が本日解禁。本作のレビューやプレイ動画が公開されている。そのなかでは、本作におけるファストトラベルの仕様も明らかになった。マップ上の好きな場所に、瞬時にかつ滑らかな演出でファストトラベルできる様子が紹介され、注目を集めている。
ゲーム系人気YouTubeチャンネルGamer SnackのPainkillerQ8氏が公開した動画では、プレイヤーがマップ画面から任意の地点を選択。すると瞬時にマップ画面を離脱すると共にマップ画面から街を俯瞰する視点に切り替わり、ウェブ・スイングするスパイダーマンが画面外から颯爽と登場。マップ画面からゲームプレイに滑らかに移行する仕様となるようだ。またファストトラベル地点の制約がなく、瞬時に移動できる点も快適に遊べる要素となりそうだ。
PS5では統合されたカスタムI/O(Input/Output・入出力)により、SSDからのデータの読み出しが非常に高速になっているとされる(公式サイト)。本作のファストトラベルの仕様も、そうした機能が活用されて実現しているのだろう。またファストトラベルだけでなく、ダブル主人公を採用する本作では、メインストーリーなどを除くほとんどの場面で二人を瞬時に切り替えながら遊べるそうだ。この際にもPS5の高速SSDのおかげで、ボタンを押すだけでほぼ一瞬での切り替えが可能だという。
『Marvel’s Spider-Man 2』を手がけるのは、シリーズ過去作に引き続きInsomniac Games。同スタジオは前作である『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』でもPS5への最適化を成功させており、高速ファストトラベルを実装。またInsomniac Gamesは『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』においても、次元の裂け目を利用して瞬間移動できる「ワープテザー」を実装。さらに次元の裂け目によるワープシーンでもまったく異なるステージ環境を超高速でローディングしていたと見られ、PS5版が発売された当時には、PS5搭載環境のSSDでなければ同要素は実現できなかっただろうとアピールされた(関連記事)。
本作『Marvel’s Spider-Man 2』ではファストトラベルにSSDによる高速ローディングが活用されているようで、Insomniac Gamesの手腕が発揮されている部分といえる。そのほか公開されている映像では、ボスに大きく吹き飛ばされるシーンなども存在。またスリングショット・ランチャー時の移動速度が高速化していることも報告されており、さまざまな部分にPS5のパワーが活かされているのだろう。
広大なマップのオープンワールドゲームにおいて、ファストトラベルは多くのプレイヤーが多用する機能だ。本作では前作の約2倍のマップとなり、前作以上にファストトラベルのお世話になるかもしれない。没入感を維持したまま用いることのできる新たなファストトラベルは、嬉しい仕組みとなりそうだ。
『Marvel’s Spider-Man 2』は、PS5向けに10月20日に発売予定だ。