デベロッパーのStickyLock Gamesは10月3日、基本プレイ無料のオンライン対戦FPS『Histera』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年に早期アクセス配信開始予定。また公式サイトによると、PlayStation 5/Xbox SeriesX|Sにも対応する見込みだ。
『Histera』はオンライン対戦FPSだ。現在判明しているゲームモードは二つ。アリーナ形式で二つの陣営に分かれてキル数を争うデスマッチと、陣取り合戦をするテリトリーコントロールだ。武器は二つまで持つことができ、ほかにも格闘攻撃、ナイフ、グレネードと、基本的な戦闘方法は一通り揃っている。また、過去に公開された映像では、体力とは別にシールドのゲージも確認できる。映像ではシールドの回復アイテムが危険な位置に配置されており、回復アイテムを巡る駆け引きもありそうだ。
本作の一番の特徴は、“グリッチ (The Glitch)”と呼ばれる現象によって、対戦中にマップの一部が過去や未来に接続されて変化することだ。原始時代の谷、第二次世界大戦中の倉庫、近未来の光る高速道路など、時代も環境も異なる地形が現在遊んでいるマップを侵食するのだ。地形はもちろん建物の構造や配置も変わるため、その都度適応して戦略を練り直さなければならないようである。
さらに、時代が大きく異なるというのも重要なポイントだ。原始時代では石弓、第二次世界大戦ではアサルトライフル、近未来ではレーザーガンなど、本作ではそれぞれの時代に適した武器が用意されるという。これらの時代と武器を合わせることで、戦闘が有利になるとされている。戦闘前に持ち込む武器を選べるため、対戦するマップの時代やグリッチの影響を事前に考慮する必要がある。侵食する地形と時代、その時空間のねじれをいかに上手く利用するかが勝利の鍵となるようだ。
開発元のStickyLock Gamesはオランダに拠点を置くゲームスタジオ。アートワークやキャラクターモデリングなどを手がけるソフトウェア開発会社のStickyLock Studiosのゲーム部門だ。StickyLock Gamesはこれまで『Woven』や『Sanity of Morris』のパブリッシングに携わったほか、モバイルゲームの開発に複数関わっている。
同スタジオにとって本格的な対戦FPSの開発は今作が初で、2021年ごろから本作の開発が行われていたようだ。2024年には早期アクセス配信が行われる予定。これは完成前にゲーム内容のテストをして、フィードバックを得るためだとしている。早期アクセスの段階から装飾アイテムによるマネタイズがおこなわれる見込み。また正式リリース後も基本プレイ無料で運営され、課金で有利になる要素は実装しないと強調されている。
『Histra』は2024年にPC(Steam)向けに早期アクセス開始予定。また、新作ゲームを紹介するSteamの公式イベント「Steam NEXTフェス」の一環で、日本時間10月10日から10月17日まで本作のデモ版がプレイ可能となる。デモ版をプレイすることで、ゲーム内で使用できる銃のスキンを入手できる。興味がある人はこの機会に本作を遊んでみるといいだろう。