都市開発シム『Cities: Skylines II』では市民個人をフォローし、その人生とSNSでの呟きを見守れる。日々を生きる市民をシミュレーション

デベロッパーのColossal Orderは8月28日、現在開発中の都市開発シミュレーションゲーム『Cities: Skylines II』における、市民のシミュレーションおよびライフパスに関する情報を公開した。

デベロッパーのColossal Orderは8月28日、現在開発中の都市開発シミュレーションゲーム『Cities: Skylines II』における、市民のシミュレーションおよびライフパスに関する情報を公開した。本作はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月25日発売予定。

本作は、高い評価を得た都市開発シミュレーションゲーム『Cities: Skylines(シティーズ:スカイライン)』の続編だ。プレイヤーは居住区やインフラなどを整備し、さらに産業を活性化させながら街をいちから建設。市民の生活や経済などが複雑にシミュレーションされ、それらのニーズや状況変化に対応しながら街を発展させていく。

『Cities: Skylines II』において市民とは、住宅エリアの住民や、工業・商業・オフィスエリアの労働力、また商業エリアの消費者であり、本作にてシミュレートされる主要要素のひとつ。そのシミュレーションにおいては、たとえば通勤や通学、買い物、睡眠、勉強といった日常の行動から、犯罪を犯したり逃走したり、怪我の治療を受けたり、引っ越したりといったやや珍しい行動まで、常に何かを選択して市民は生活しているという。そしてそれぞれの行動の結果、道路が混雑したり経済に変化を与えたりなどの影響が及ぶとのこと。

市民には、幸福度(Happiness)や満足度(Well-being)、健康度(Health)などのステータスが存在。幸福度は生活における総合的なステータスであり、市民の行動や労働能力に影響する。満足度は、地域のインフラや公害、犯罪など環境面へのストレス度合いを表し、そして健康度は文字どおり市民の健康の具合であり、プレイヤーはそうしたステータスに目を配りながらニーズを把握し、環境の整備や施設の建設などをおこなうこととなる。

市民が犯罪を犯す確率自体は基本的に低いものの、前述の満足度ステータスが低いと可能性が高まるそうだ。犯罪は治安の悪い場所でランダムに選ばれた建物がターゲットにされ、実行されると警報が作動。警官が駆けつけるのが早ければ逮捕されるが、そうでなければ野放しとなり次なる犯罪に繋がってしまう。警察署の配置や数に影響を与える要素といえそうだ。なお、逮捕された犯罪者は警察署に連行され、その後刑務所に移送されて服役。出所すると普通の市民として社会復帰する。


それぞれの市民においては、どのような人生を送ってきたのかというライフパスが記録される。そしてプレイヤーは、特定の市民をフォローすることでライフパスの詳細を追うことが可能。名前や住所、職業などの基本情報のほか、学校を卒業したり配偶者を見つけたり、あるいは新たな仕事に就いたり引っ越ししたりなど、人生のあらゆるイベントが記録される。

またフォローされた市民は、青い鳥がマスコットのゲーム内SNS・Chirper(チャーパー)を通じて日々の出来事について呟き、プレイヤーはその投稿も確認することができる。たとえば、街で何かのサービスに不満を感じたと投稿した場合、その投稿に数多くの“いいね”が付いていれば、ほかの市民にとっても不満の対象であることがうかがえる。プレイヤーは、そうした情報からも街の改善に繋げていけるわけだ。

ちなみにChirperは前作にも存在したが、その投稿が画面上部に大きめに表示されることから、表示スタイルの変更や非表示にするModの導入が定番化することに。本作においては、画面右端に配置されるアイコンをクリックして投稿を確認するかたちになるようだ。


市民は、子供・10代・大人・高齢者の4つの年齢層に分けられ、みな歳を重ねる。年齢層によって行動の優先順位が異なり、たとえば旅行に行く際には、10代はより安い交通手段を好み、大人は現地で過ごす時間を優先してお金がかかっても早く着く交通手段を選ぶという。また買い物においては、10代のいる世帯では家電製品が多く購入され、高齢者の場合は金融商品を購入することが増えるそうだ。このほか、年齢層によって受ける教育の選択や、健康状態などにも違いが現れるとのこと。

教育に関しては、Uneducated・Poorly Educated・Educated・Well Educated・Highly Educatedといったかたちで、無学から高学歴までの5段階のレベルが用意。子供は可能である限り必ず就学するため、十分な数の学校を建設することが大切だ。その後進学するごとに、より高学歴になっていく。ただ10代以降の年齢層の市民の中には、学校に行かずに働く者も現れるという。これはすぐに働く場合と、高学歴によって得られる仕事に就いた場合のどちらが自身に有益かを判断しているとのこと。

工業・商業・オフィスエリアには、市民の職場となる建物を建設。その建物がレベルアップすると求められる仕事の複雑さや構成が変化し、特に商業・オフィスエリアのレベルの高い会社では高学歴の人材が必要となる。また高学歴の市民は仕事の効率も高く、会社の生産性はプレイヤーが市民に提供する教育と密接に結びついている。


このほか、プレイヤーの街を短期で訪れる観光客の存在や、観光客および市民が楽しむ観光・ショッピング・エンターテイメント施設の建設、そうしたレジャー行動への天候の影響、市民の各種状態異常ステータスなどについての情報も公開された。詳しくは公式サイトを確認してほしい。

なお本作に関しては、これまでにも市民・世帯にまつわる経済・生産システムや、気候・季節システム、市民・車両などの移動に関わるAI、道路作成ツールなどの情報が公開されてきた(関連記事1234)。次回9月4日には、本作の音楽やサウンドについて解説されるとのこと。

『Cities: Skylines II』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月25日発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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