宇宙RPG『Starfield』開発者が新情報をどどんと明かす。「逮捕されると投獄or罰金」「非殺傷プレイの可否」「密輸プレイ」など注目点いろいろ

Bethesda Game Studios公式Discordチャンネルにて8月17日、『Starfield』の開発スタッフらによるQ&A企画が実施された。本作のさまざまな新情報が明かされている。

Bethesda Game Studios公式Discordチャンネルにて8月17日、『Starfield』の開発スタッフらによるQ&A企画が実施された。ユーザーからの質問に答えるかたちで、本作のさまざまな新情報が明かされた。


『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズで知られるBethesda Game Studios(以下、Bethesda)が、25年ぶりに手がける完全新作RPGだ。人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険する。

今回、Bethesda公式Discordサーバーにて開発者によるQ&A企画が実施された。ユーザーから寄せられた質問からピックアップされたと見られる質問に対し、開発者らが回答を寄せている。

まず開発者によると、本作を遊ぶにあたってBethesdaの過去作品をプレイする必要はないそうだ。旧来のファンと新規プレイヤーの双方に向けて開発されているとのこと。一方で本作にも過去作品の持ち味である、ロールプレイの醍醐味が引き継がれていることが強調されている。本作ではキャラメイク時に背景(Background)を設定可能なほか、プレイヤーがやりたいことを実現できるようにサポートされているとアピールされている。逆に背景を不明(anonymous)として特性(Traits)なしのキャラを作ることも可能だそうだ。


なお本作に登場するうち、クエストラインが用意された派閥については、すべて独立してプレイ可能とのこと。つまりどこかの派閥のクエストを進めたからといって、別のクエストで遊べなくなるということはないのだろう。ただし特定のクエストでは二つの派閥に関わるストーリーが展開されることもあるそうで、どちらかの派閥を裏切る選択を迫られるという。

またQ&Aにおいて本作では、完全な非殺傷プレイですべてのクエストをこなすことはできないと示唆されている。ただ一定の非殺傷プレイの助けになるシステムは用意されており、非殺傷武器のほか、説得(Speech Challenge)によって事態を収める選択肢が用意されている場面もあるという。特に重要キャラと対峙する場面においては、ほとんどのクエストで説得による解決ができるように努めているそうだ。


別の質問における一部開発者の回答によると、本作には仲間(Companion)にできるNPCが20人以上登場するそうだ。すべての名前付きキャラにバックストーリーも用意されているとのこと。仲間はプレイヤーに追従するほか、荷物も運んでくれるという。仲間のうちの4人はコンステレーションに所属しており、より深いストーリーやプレイヤーとの関わりが用意されているそうだ。

開発チームはBethesdaの過去作から仲間はプレイヤーたちに人気の要素であったことを認識しており、本作では仲間をメインクエストにも直接関わらせたいと考えたという。そのためメインクエストには、仲間が関わる重要な場面も用意されているそうだ。

なお仲間ごとに所有スキルは固定されており、スキルのランクが成長することもないそうだ。仲間によって同じスキルでもランクの違いがあるとのこと。プレイヤーキャラのスキルと効果が重複するスキルもあるそうで、仲間との共闘も本作の持ち味となりそうだ。

ちなみに本作には仲間をoutpostで働かせる要素もあり、その場合、給料の支払いは一度きりですむという。支払う金額に影響する特性があるほか、説得して交渉も可能だそうだ。本作でプレイヤーはさまざまなことに取り組むため、継続した支払いが必要にならないのは常に把握すべき情報を最小限にする意図があるという。


そのほかにもさまざまな情報が明かされている。まず本作では、家を所有できる都市が複数ある模様。購入できる家もあれば、特定のクエストの報酬として手に入れられる家もあるという。

また本作では罪を犯すと逮捕されることもあり、逮捕されると投獄されるか罰金を払うかを選べるそうだ。あるいは、そもそも逮捕に抵抗して逃走を試みることも可能とのこと。ちなみに舞台となる有人星系(Settled Systems)における文明や統治機構、法律の中には、より未来の世界らしさを追求した要素も用意されているとのこと。SFならではの規律が見られるのかもしれない。

なお一部アイテムは星によっては禁輸品とされているそうだ。禁輸品を持ち込むためには、軌道上の警備を回避して密輸する必要があるとのこと。船に特殊なモジュールを備えれば、密輸品を隠せるといった遊び方も用意されているという。禁輸品はリスクもありそうだが、売りさばければ効率的にお金(Credit)を稼げる手段となるのだろう。ちなみにゲーム内経済は固定されている一方で、アイテムの売買価格はスキルで変動するそうだ。


また細かなゲーム内要素に関するQ&Aも見られる。以前公開された動画にて本作では「Kid Stuff」という特性が確認できる。Kid Stuffは「主人公の両親が存命で彼らの家を訪れられるものの、毎週自動で所持金の2%を仕送りとして差し引かれる」特性と記載されている。今回のQ&AにおいてKid Stuffでは、両親の外見がプレイヤーがキャラメイクしたキャラの外見に応じて生成されることが明かされた。『Fallout 3』や『Fallout 4』に用いられていた技術が応用されているようだ。

そのほか本作に登場するロボットといったメカたち(Mechs)はかつてのThe Colony Warの遺物であり、休戦協定で非合法化された技術ということも説明されている。そうした設定もあり、少なくともQ&Aでの回答を見るにゲーム内でメカへの搭乗などはできないようである。ただし、本作ではすでにコンパニオンキャラとして、ロボットのVascoが紹介されている。メカ非合法化の背景を踏まえると、複雑な事情があるのかもしれない。ほか、Q&Aでは開発者のお気に入りの要素や、それぞれの開発者たちが影響を受けた要素なども紹介されていた。Q&Aの全文はXユーザーのIdle Sloth氏が紹介しているので、興味のある人は確認してみるのもいいだろう。


発売が近づき、さまざまな要素が明かされた『Starfield』。発売までの間、公開された動画なども改めて確認しつつ宇宙の旅に思いを馳せるのもいいだろう。ちなみに本作は本日0時に開発完了が報告されており、Xbox Series X|S向けには事前ダウンロードも開始されている。これまで数回の発売延期を経てきた本作ながら、今回は予定どおり日本時間9月6日の発売となりそうだ(関連記事)。

『Starfield』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに9月6日発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。また、Premium Edition以上のバージョンを予約購入すると最大5日間の先行プレイが可能となる見込み。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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