Steamにてリリース予定日が“遥か未来”の作品が続々見つかる。5000年後に発売される「ブラジル猫人間RPG」など
Steamにて“2100年”にリリース予定日が設定された作品の存在がReddit上で報告され、注目を集めている。Redditユーザーたちは本作をきっかけに、遠い未来に想いを馳せている様子だ。なお弊誌で確認したところ、Steam上には6969年にリリース予定と記載されたゲームなども見られる。
今回、海外掲示板Redditにて報告されたのは“2100年”にSteamにて発売予定のゲームだ。RedditユーザーExaltedSigma氏が投稿したスクリーンショットには、たしかに「2100年1月6日発売予定」といった記載が確認できる。今から76年後の発売となる旨も丁寧に記載されている。
スレッドには本稿執筆時点で234件のコメントが寄せられている。中でも、スクリーンショットではゲームタイトルを確認できないことからか、別の作品を引き合いに出して皮肉を言うユーザーが散見。『The Elder Scrolls VI』や「Half-Life 3」といった発売時期や続編の有無が未定の人気作の発売日ではないか、といったジョークが飛び交っている。
一方で世紀の節目となる2100年までまだ76年もあることを実感させられたユーザーも。孫向けのゲームだとしみじみと語る者や、未来の状況を推察する者、ゲームそっちのけで社会情勢を論じ始めるユーザーも見られる。いずれにせよ、2100年という遠い未来の発売予定は注目を集めているようだ。ちなみに、平成22年における日本人の平均寿命は男性は79.64年、女性は86.39年(厚労省)。最近生まれた子どもたちなら2100年発売のゲームを遊べるだろうか。
なお弊誌で確認したところ、同氏が報告したのはVR専用ゲーム『VR Hentai Lesbians SEX』における発売日記載と見られる。男性または女性として“乱交パーティー”に参加するゲームだといい、成人指定にカテゴライズされている。
さらに弊誌ではSteam上で発売予定が数十年以上先に設定されているゲームを、ほかにも複数確認している。現時点ではストアページが成人指定されていないものの、性的描写を含むという『Dr Dick Dong: Stripper Underworld』は2052年3月1日にリリース予定と記載。学園ビジュアルノベル『My Otaku Academia』は2069年2月14日、猫人間が主役でブラジルを舞台とされるRPG『The Mysterious Cat Tower』に至っては、6969年6月10日がリリース予定として設定されている。実に4946年後である。ちなみに同作は現在デモ版が配信中だ。
こうした発売日設定が実際の開発スケジュールに基づいているとは考えにくく、開発者がリリースの目途が立たない作品に向けて“仮置き”している日付と見られる。たとえば『VR Hentai Lesbians SEX』についてSteamDBで確認すると、当初は昨年11月18日と設定されていたリリース日が今年1月12日に変更。その後現状の2100年1月6日に変更されている。リリース日の目途が立たないため、一旦かなり先にリリース日が設定されている可能性はありそうだ。そのほかの作品についてもSteamDBを見ると「近日登場(Coming soon)」と設定されていたリリース時期が、最近になって数十年~数千年先に変更された形跡が見られる。
Steamでの販売者は、5つのオプションからストアでのリリース時期の表示が設定可能とされている。販売者は、リリースされる年、四半期、月、日といった時期を設定可能。一方で日付指定なしの場合は近日登場と設定される(関連記事)。今回確認された一連の作品は、リリース予定日が定まらず、近日登場(Coming soon)という表現を避けるために途方もなく先のリリース日が設定されているのかもしれない。
いずれにせよ76年後、約5000年後といったリリース日設定は“仮置き”のものだろう。リリースの目途が立てば、あらためて妥当なリリース予定時期が設定されるものと思われる。途方もない未来にリリースを先延ばしにされた作品たちが、我々が生きているうちに登場するかどうかは注目されるところかもしれない。