Steamでリリース予定作品の配信日/時期表記が分かりやすく統一へ。日付も表記もローカライズ

Valveは10月27日、Steamにてゲームなどを販売する開発者に対し、作品のストアページに掲載される配信日/時期の表示方法を標準化するとし、そのための新たなツールを公開したと案内した。

Valveは10月27日、Steamにてゲームなどを販売する開発者に対し、作品のストアページに掲載される配信日/時期の表示方法を標準化するとし、そのための新たなツールを公開したと案内した。ユーザーとしては、今後は一貫性のある形式で配信日/時期を確認できるようになる。

Steam向けの開発者は、制作中の作品の説明文やスクリーンショットなどを用意することで、ストアページを公開することが可能。その作品を周知させ、ウィッシュリスト登録してもらうことができるほか、コミュニティハブも利用可能となり、たとえば掲示板でファンとの交流をおこなえる。そうした配信前の段階のストアページは「近日登場ページ」と呼ばれている。とはいえ、必ずしも近日中に配信開始されるわけではなく、開発者は配信予定日/時期を設定して公開する。ただ、これまでその日付の記載方法が統一されていなかったため、ユーザーの混乱を招く場合もあったようだ。


発売日表記について、たとえば11/3と記載されていれば、日本人は11月3日と判断するだろうが、国によっては3月11日と読まれる。あるいは、英語でNovember 3rdと記載されていたり、日本語で11月3日と記載されていたりなど、作品によって表記の形式は現状まちまちである。

さらに、ストアページの発売日表記欄にはカスタム文字列フィールドが存在。開発者は配信時期について言葉で説明することができるが、実は遊び心を発揮する場として活用されることも多い。たとえば猫アドベンチャーゲーム『Little Kitty, Big City』では、「Cats don’t have deadlines(猫には締め切りなんてないよ)」と記載されており、配信日未定であることが示唆されている。ただ、英語が苦手な方は一見して意味が分からないかもしれない。こうした状況から、Valveはこれまでの仕様について、多くの残念な点があったと述べている。

そこで今後は、地域に合わせてローカライズされた日付が、ユーザーに表示されるようになるという。開発者は正確な配信予定日を内部的に設定したうえで、以下のどの形式でストアページに表示させるかを選択できる。どの形式であれ、日本ではちゃんと日本語で表示されるようになるというわけだ。

・正確な日付:「2023年8月24日」
・年と月:「2023年8月」
・年と四半期:「2023年第3四半期」
・年:「2023年」
・日付指定なし:「近日登場」


なお、Steamの「近日中リリース」カテゴリにおける作品の表示場所については、開発者が内部的に設定した正確な配信予定日ではなく、ユーザーに提示されている上述の5つの表示形式に基づいて決定されるとのこと。期間に幅がある形式では、期間内の最後の日付が用いられる。

Valveは、この新たな形式への移行を進めるスケジュールも案内。今年12月31日午後11時59分(太平洋標準時)までのあいだ、開発者は新しいオプションのいずれかを選択できる。また、現状カスタム文字列での配信時期案内を設定し、上記期間内に変更をおこなわなかった場合は、翌1月1日に「近日登場」と表示されるようになるとのこと。配信予定の作品のストアページをもつ開発者の方は、この新たな設定ツールを確認しておくと良いだろう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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