オープンワールドMMOライフシム『Palia』8月に大規模ベータテスト実施へ。遊んだデータは引き継ぎ可能、謎多きファンタジー世界の生活

 

Singularity 6は7月12日、『Palia』のPC向けベータテストを実施すると発表した。日本時間8月3日午前2時からはクローズドベータテストが実施予定。その後日本時間8月11日午前2時より、オープンベータテストが実施予定だ。


『Palia』は、基本プレイ無料のMMO型オープンワールドライフシムゲームだ。舞台となるのは、かつてエルフやロボットなどさまざまな種族が暮らしていたが、突如誰もいなくなってしまったファンタジー世界Palia。プレイヤーは長き時を経てPaliaに突然現れた人間となり、世界の復興を目指し、自給自足の生活を送る。そして、なぜこの大地に突如誰もいなくなってしまったのかを探るストーリーが描かれるという。

本作はライフシム型のMMOとして、ひとり、もしくは複数人で自由な生活を営むことができる。伐採や採掘といった採取要素から、料理や釣り、クラフトや家づくりなどライフシム作品の代表的な要素はひと通り盛り込まれているようだ。またプレイヤーたちが行きかう街にはゴーレムやエルフのNPCも在住しており、交友関係を築くこともできるという。武器を手に取り街を出て、広大な大地で狩りや冒険を楽しむことも可能とのこと。


今回、PC向けに本作のベータテストが実施されることが発表された。本日よりベータテスト参加にも必要な本作のアカウント登録が、公式サイト上で開始されている。さらにフレンドを招待することで、特典を得られる仕組みも用意されているそうだ。ベータテストは段階的に実施され、日本時間8月3日午前2時からはクローズドベータテストが実施予定。その後日本時間8月11日午前2時より、オープンベータテストが実施予定だ。ベータテストでのゲーム進行はすべて保存されるとのことで、正式リリース時に引き継ぎが可能と見られる。

なお本作に向けては先行して2021年よりクローズドアルファテストが実施されていた。同テストはNDA(秘密保持契約)のもとでおこなわれており、NDAは8月3日午前2時のクローズドベータテスト開始とともに解除されるとのこと。つまり、SNSや動画配信サイトなどでシェアすることも可能だそうだ。また、アルファテスト参加者はアカウントを新たに作成する必要はないとのことだ。


『Palia』を手がけるSingularity 6は、Blizzard EntertainmentやEpic Games、Riot Gamesなどの大手ゲーム会社の元スタッフによって設立されたスタジオ。本作は、人々が寄り添って遊べるような仮想世界を作りたいというコンセプトのもと、制作されているそうだ。目指すモデルとしては『どうぶつの森』シリーズのような作品を挙げており、プレイヤーの選択や自由を尊重する居心地のいいゲームを開発しようとしているとのことだ。

なお同スタジオはこれまでに、さまざまなベンチャーキャピタルから資金調達をしており、獲得した資金の総額は約54億円におよぶことが伝えられていた(TechCrunch)。新興スタジオとして余裕があることもあってか、基本プレイ無料の本作でもマネタイズを急がない方針が取られるようだ。

昨年2022年1月の時点では、課金は装飾アイテムのみに限定し、ゲームプレイに影響するようなアイテムは販売しないとの方針が明かされていた(関連記事)。キャラが成長しやすくなる、友好NPCの親密度をあげるといったアイテムは販売されず、時間をかけてゆっくりと楽しめる作品にしたいとのこと。また装飾アイテムも、いつでも好きなアイテムが手に入るようなシステムにしたいと述べられていた。プレッシャーに駆られることのない設計を目指しているようだ。


8月のベータテストは、2021年よりアルファテストとして磨き上げられてきた本作のゲームプレイを体験できる機会となる。興味のある人は公式サイトにてアカウント登録しておくといいだろう。

なお日本時間7月19日2時には、本作のTwitchおよびYouTubeチャンネルにてゲームプレイ映像がお披露目されるとのこと。気になる人はこちらもあわせてチェックしておこう。

Palia』はNintendo Switch向けに、2023年冬に基本プレイ無料で配信予定。またPC版の配信も予定されており、PC向けクローズドベータテストは日本時間8月3日午前2時より実施される見込みだ。