Blizzard Entertainmentは7月12日、『オーバーウォッチ2』に向けて最新パッチを配信開始した。ソルジャー76の強化のほか、シンメトラやトールビョーンなどの調整が実施されている。
パッチ配信に際して、夏にちなんだ期間限定イベント「サマー・ゲーム」が開催されている。本イベントでは前作の期間限定イベントであった「ルシオボール」が復刻。2チームに分かれたルシオたちが巨大なボールを弾いてゴールを狙うモードだ。さらに新モード「ウィンストンのビーチバレー」が登場。ビーチで巨大バレーボールを相手の陣地に弾き飛ばし合う、3vs3の大乱闘が繰り広げられる。
また今回のパッチではヒーローのバランス調整も実施。タンク系ヒーローについては、軒並み強化。オリーサのフォーティファイのダメージ軽減効果が強化されたほか、ラインハルトのバリア・フィールドの最大ライフの上昇などが実施されている。詳細は以下のとおり：
■タンク
オリーサ
・フォーティファイ
ダメージ軽減を40%から50%に増加
ラマットラ
・貪欲な渦
投射物が敵ヒーローを透過するよう変更。ただし、バリアは透過できません
ラインハルト
・バリア・フィールド
最大ライフを1200から1400に増加
レッキングボール
・クアッド・キャノン
手動でのリロード時間を2秒から1.6秒に短縮。これは、ボールに変形する際の自動リロード時間（2秒のまま変わらず）には影響しません
ダメージ系ヒーローについては、ソルジャー76に強化が実施。火力やアビリティ効果が向上している。またソジョーンについては、レールガン（メイン攻撃）の拡散率が減少する上方調整が実施。そのほかシンメトラおよびトールビョーンには、タレットをはじめとした調整がほどこされた。詳細は以下のとおり：
■ダメージ
ソジョーン
・レールガン
拡散範囲が最大に達するまでの射撃数を8発から12発に増加
拡散範囲を12%縮小
ソルジャー76
・ヘビー・パルス・ライフル
ダメージを18から19に増加
・ヘリックス・ロケット
爆発ダメージを80から90に増加
・バイオティック・フィールド
1秒あたりの回復量を35から40に増加
シンメトラ
・フォトン・プロジェクター
サブ攻撃の最大直撃ダメージが45から50に増加
サブ攻撃の最大爆発ダメージが45から50に増加
・セントリー・タレット
1秒あたりのダメージを40から25に減少
タレットが、ダメージを与えている間とその後1秒間、味方に敵ヒーローの位置を表示するように変更
トールビョーン
・リベット・ガン
サブ攻撃の拡散範囲を5度から4.5度に縮小
・タレット設置
ダメージを14から11に減少
クールダウンを10秒から12秒に延長
・オーバーロード
使用時に弾薬を6発リロードするように変更
サポート系ヒーローについては、キリコとゼニヤッタに調整が実施。ゼニヤッタの不和のオーブは弱体化されており、不破のオーブを使用する際のリスクが上昇しているという。詳細は以下のとおり：
■サポート
キリコ
・快気の御札
リカバリー時間を1秒から0.9秒に短縮
ゼニヤッタ
・不和のオーブ
最大射程を40メートルから30メートルに短縮
射線内にいないターゲットへの効果時間が2秒から1.5秒に短縮
また今回のパッチでは、ライバル・プレイに「チームキュー」モードが追加。5人のプレイヤーでパーティを結成し、マッチに挑むことができる。プレイヤーはあらかじめ特定のロールに選ぶのではなく、各マッチで自分のロールを選択可能。ただしタンク1名、ダメージ2名、サポート2名に分かれる必要がある。そして本モードでは、プレイヤーはランキング順位に関係なくグループ結成が可能とのこと。5人全員がグランドマスターという構成も可能だそうだ。なおライバル・プレイ用モードということで、プラットフォーム制限は適用される。コンソール版とPC版をまたいでパーティを結成することはできない。
ほか、今シーズンにて実装された、活躍中のプレイヤーが目立つ演出「オン・ファイア」および「ブレイズ」機能についても調整が実施。不具合修正やラウンド序盤での発生率引き下げなどがおこなわれている。そのほかの詳細は公式パッチノートにて確認されたい。
『オーバーウォッチ2』では現在シーズン5が開催中。今シーズンはこれまでよりも短めの期間となっており、“史上最大規模”とされるシーズン6が開始される日本時間8月12日までとなる見込みだ。残すところ約1か月となった今シーズンを、バランス調整後の新たな環境での戦闘や「サマー・ゲーム」を楽しみながら過ごすのもいいだろう。
『オーバーウォッチ2』はPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに基本プレイ無料で配信中だ。
