メカ少女縦STG『トリガーハート エグゼリカ』Nintendo Switch版の開発資金募集。アーケード/コンソール版をベースとした移植版


株式会社コスモマキアーは7月7日、『トリガーハート エグゼリカ(TriggerHeart EXELICA)』Nintendo Switch版のクラウドファンディングを開始した。Makuake内で開催中の応援購入プロジェクトでは、税込3980円以上のコースで『トリガーハート エグゼリカ』Nintedo Switch版のダウンロードコードが付属する。目標金額は300万円で、期間は8月5日まで。AII in型のプロジェクトとなる。


『トリガーハート エグゼリカ』は、株式会社童が手がけ、2006年5月にアーケード向けとしてリリースされた縦スクロールSTGである。本作でプレイヤーは、少女型戦闘兵器トリガーハートたちのいずれかを操作し、謎の敵ヴァーミスとの戦いを繰り広げていく。操作キャラクターとしては、それぞれ基本ショットの異なるトリガーハート エグエリカおよびトリガーハート クルエルティアが登場。画面全体の敵を攻撃するボムや、敵にアンカーを撃ち込んで弾除けや敵にぶつけられる「アンカーシュート」も利用し、敵の弾を避けながらステージの攻略を目指すことになる。

なお『トリガーハート エグゼリカ』では、オリジナルのアーケード版の後、2007年にドリームキャスト版、2008年にXbox 360版とiアプリ版が登場。2009年には、追加要素を加えた『トリガーハート エグゼリカ エンハンスド』がPS2向けに発売されてきた。


本作『トリガーハート エグゼリカ』Nintendo Switch版は、アーケード版/ドリームキャスト版をベースとして、一部Xbox 360版の仕様が参考にされているという。まず操作キャラクターとしては、トリガーハート エグエリカおよびトリガーハート クルエルティアが登場する。ゲームモードとしては、アーケードモード/ストーリーモード/アレンジモード/トレーニングモード/オンラインランキングが用意されている。アーケードモードでは、アーケード版の得点方式などを採用しつつ、コンソール版で追加されたショートストーリーやエンディングが存在。ストーリーモードおよびアレンジモードは、コンソール版で追加されたモードになるとのこと。アーケード版とコンソール版の仕様が混在しているわけだ。そのほか本作は縦画面に対応し、BGMではアーケード版音源とアレンジ音源の双方が収録されている。


本作を手がけているコスモマキアーは、国内のゲーム開発会社だ。過去作としては『ファンタビジョン202X』や、STG『式神の城Ⅱ』の移植版などをリリースしている。『トリガーハート エグゼリカ』においては、オリジナルの開発元である童の公式サイトが2011年に閉鎖されていたが、2023年5月にコスモマキアーが『トリガーハート エグゼリカ』の権利取得を発表。同社から、『トリガーハート エグゼリカ』を積極的に制作・配信していくと告知されていた(関連記事)。

今回はそんな同社より、Nintendo Switch版の正式発売に先駆けた購入型のクラウドファンディングが開始されたわけだ。キャンペーンによって集まった金額は、Nintendo Switch版開発の資金として使われるという。なおMakuake内のキャンペーンページによると、本作の移植では『式神の城Ⅱ』Nintendo Switch版を手がけたチームが解析と最適化作業を実施。描画システム一新のため、『ファンタビジョン202X』を手がけたスタッフも合流しているとのこと。さらにオリジナルの開発者であるHiruned氏およびGRA氏の助言もあり、単なるシミュレーションではないプログラム開発になっているそうだ。

トリガーハート エグゼリカ』Nintendo Switch版は、2023年末リリース予定。価格はパッケージ版/ダウンロード版ともに未定とされている。またMakuakeでは応援購入プロジェクトが実施中。税込3980円以上のコースで、『トリガーハート エグゼリカ』Nintendo Switch版のダウンロードコードが付属する。