Bethesda新作・宇宙探索RPG『Starfield』は「スタジオ史上もっともバグの少ない状態」とXboxのボスが太鼓判。“QAチーム総動員”でデバッグ・品質改善中


Starfield』は現時点の開発版ですでに「Bethesda Game Studios史上もっともバグが少ないゲーム」になっているという。海外メディアのインタビュー番組にて、Xbox Game Studios代表のMatt Booty氏らが『Starfield』の品質に太鼓判を押している。

『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズで知られるBethesda Game Studiosが、25年ぶりに手がける完全新作RPGだ。人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険する。先日6月12日には情報番組「Starfield Direct」にて、本作のゲームプレイに関する数々の詳細情報がお披露目された(関連記事)。

今回、ゲーム関連ウェブサイトGiant BombのYouTubeライブ番組「Giant Bomb at Nite」の6月12日の放送にPhil Spencer氏およびMatt Booty氏が出演し、『Starfield』について言及する一幕があった。Spencer氏はマイクロソフトのゲーム部門CEOでXbox事業を率いる人物。対してBooty氏はマイクロソフトにてXbox Game Studiosの代表を務める人物だ。本番組ではそんな両氏から『Starfield』の品質に“お墨付き”を与えるような内容が語られる場面があった(両氏の出演は番組1時間43分ごろから)。


Bethesda史上バグがもっとも少ないとの報告

番組においてSpencer氏は、マイクロソフトがZeniMax Media(以下、ZeniMax)の買収を完了した2021年3月時点での『Starfield』の開発状況について言及。ZeniMaxは傘下にBethesda Softworksなど複数のスタジオを擁しており、当時それらがXbox Game Studios入りしたかたちであった。当時の時点で本作のリリース日は、マイクロソフト側が当初設定したリリース日よりも大幅に早い時期が予定されていたという。これに対しマイクロソフト側は、本作のディレクター兼エグゼクティブプロデューサーを務めるTodd Howard氏および開発チームと話し合いを実施。開発チームに「もっと開発に時間をかけてほしい」ことを伝えたという。

そしてBooty氏は、現時点での本作の状態にも言及。たとえ現時点でリリースしたとしても「これまでのBethesda Game Studiosのなかでバグがもっとも少ない状態である」と伝えている。Bethesda Game Studiosが手がけた『The Elder Scrolls』や『Fallout』といったシリーズ作品は、オープンワールドゲームとしてのボリュームなどが評価される一方で、発売時のバグの多さが課題となることが多かった。『Starfield』はそうしたスタジオ作品のバグに関するイメージを払しょくするような出来となるのかもしれない。

また両氏によると社内のQA(品質保証)チームは“全員”本作をプレイしており、バグや品質の調査をおこなっているという。そうして磨き上げられてきたのが、6月12日の映像にて公開されたバージョンだったそうだ。たしかに少なくとも映像内では、さまざまな要素を含むゲームプレイが安定して動作していることが確認できる。


発売延期を辿ってきた『Starfield』と『Redfall』

本作は2022年5月に、当初発売を予定していた2022年11月11日から2023年前半へと発売延期されることが発表。あわせてZeniMax傘下のArkane Studiosが手がける『Redfall』も発売延期が発表された。そして2023年3月には、『Starfield』は今年の9月6日に発売されることが告知(関連記事1関連記事2)。これまで2度の発売予定時期の変更を経てきたかたちだ。

発売延期発表の際にSpencer氏は、海外メディアThe Vergeのインタビューに対して延期の意図を伝えていた。同氏によると『Starfield』のような新規IPでは、開発チームが非常に長い時間や多額の予算をつぎ込んでいると説明。開発チームに、理想とするかたちのゲームを開発するための時間を与えることはきわめて正しい判断だとしていた。

*2022年6月時点の映像と今年6月12日公開の映像比較

またSpencer氏は、『Starfield』は『Redfall』とあわせて、マイクロソフトによる買収後にZeniMax傘下スタジオから打ち出される初の大作ゲームであると言及。それぞれの開発チームに、マイクロソフトが提供するサポートの存在や大きな組織の一員であるメリットを感じてほしかったとも説明していた。延期によってゲームの品質が向上し、ユーザーがより楽しい体験ができると信じているとして、最終的に延期は正しい決断であったと思えるだろうとの見方を述べていた。

一方で延期を経て5月2日に発売された『Redfall』については、バグの存在やゲームの品質などが課題点として指摘。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で1724件中好評率31%の「やや不評」ステータスとなっている。またPC版の最適化不足や、Xbox版に実装されると告知されていたフレームレート60fps対応のパフォーマンスモードが未実装である点などにも不満が集まっている。

Spencer氏は『Redfall』の発売後の状況について、Kinda Funny Gamesによるインタビューに対し、改善が必要なゲームを発売した責任は自分にあると説明。発売時にArkane Studiosが目標とする品質に届いていなかった点を認める一方で、同スタジオが抱いていた野心的な目標や開発姿勢を支持する想いを伝えていた。また今後の対応として、Xbox版に向けたパフォーマンスモードの実装に取り組んでいることや、ゲームの改善を続けていく方針を明確にしていた。

課題点を多く抱えた状態での発売となった『Redfall』に続くかたちで、Bethesda Softworksから打ち出される本作『Starfield』。本作は『Redfall』と同じく発売延期を経ており、新規IPかつ宇宙を舞台とする作品規模の大きさも特徴。

そうした背景から、本作の発売時の品質を懸念するユーザーもいるだろう。Spencer氏およびBooty氏が本作のバグの少なさを強調したのは、ユーザーの懸念を拭い去る意図もありそうだ。いずれにせよ本作は9月6日の発売が予定されており、今後も発売に向けてブラッシュアップがおこなわれていくことだろう。

『Starfield』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに9月6日発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。また、Premium Edition以上のバージョンを予約購入すると最大5日間のアーリーアクセスが可能。予約特典としてゲーム内アイテムが含まれる「Old Mars Skin Pack」も用意されている。