オープンワールド猫ゲー開発者、「猫が傷つかないか不安」という質問に「傷つかないよ」と回答。せいぜい吠えられる程度


ネコアドベンチャーゲーム『Little Kitty, Big City』開発者は4月21日、本作について「猫が傷つくところを見ずに遊べるか」と訊くユーザー質問と、その回答内容を公開した。質問側も回答側も、心温まるやりとりとなっている。


『Little Kitty, Big City』は、黒い子ネコを主人公とするオープンワールドアドベンチャーゲームだ。本当は家に帰らなければいけないものの、街には興味をそそられるものがさまざま存在。プレイヤーは好奇心旺盛な子ネコとなり、ついつい大冒険をしてしまうことになる。本作は2021年に正式発表。PC(Steam)およびNintendo Switchなど海外コンソール向けに開発が進められていた。ネコ好き注目のタイトルとして、2024年リリースにむけて開発中である。

今回、発売予定の本作の内容について、問い合わせが開発側に届いたという。本作を手がけるMatt T. Wood氏が、自身のTwitterアカウントを通じてやりとりの内容を伝えている。そちらによれば、問い合わせユーザーは、本作海外Nintendo Switch版ストアページを見かけ、娘とともに大いに気に入ったとのこと。質問の内容としては「ネコを傷つけずに自由に探検できる設定などはあるか」と問いかけている。まだ娘が小さいようで、ネコちゃんが怪我をしたり傷つくのを目撃して、娘も傷ついてしまわないように、との心配だろう。

https://twitter.com/matttwood/status/1649263055019339777


Wood氏側も、この質問について丁寧に回答。「本作でネコが傷つくことはない」と内容を明らかにしている。もっとも危険に近い出来事にしても「犬が吠えてネコを怖がらせる」といった水準に留まるとのことだ。また、Wood氏にも小さな子供たちがおり、そうした小さな子らが遊べて、なおかつ親も安心して遊ばせられる作品を目標としているとのこと。子供に限らず、できるだけネコに幸せでいてほしいネコ好きも、ネコちゃんが家路につくまで安心して遊べるわけだ。


「ネコ」を主人公に据えたゲームにおける、“ネコ傷つき描写”が注目されるのは今回が初めてではない。ネコを主人公とする3Dアドベンチャーゲームとして昨年人気を得た『Stray』については、そのやや不穏な世界観もあってか「グロテスクなシーンもあるのでは」との憶測が出回る一幕もあった(関連記事)。

同作では危険な場面に多く直面する作品として、主人公のネコが倒されてしまうシーンや、出血を伴わない負傷描写などはあった。ただし、表現に配慮はなされており、残虐さが抑えられた表現となっていた。「ネコのゲームを遊びたいが、ネコが傷つくのは見たくない」とのネコ好きゲーマーにおけるジレンマは存在し、ネコ出演ゲーム開発側の気配りもまた存在するわけだ。

Wood氏の今回の投稿では、『Little Kitty, Big City』のネコは痛い目にあわないことが明らかになった。小さい子供も含めて、幅広い層のネコ好きが安心して遊べる作品となることだろう。また、ネコとなって安全な環境で好き勝手できる作品コンセプトも魅力。“ネコ主人公ゲーム”ラインナップへの新たな1本の登場を、筆者も“ネコゲームファン”の娘とともに楽しみに待ちたい。

『Little Kitty, Big City』は2024年、PC(Steam)および海外コンソール向けに発売予定だ。ストアページによれば、ゲーム内は日本語表示にも対応する。