Steam向けPlayStation Studios作品群が突然値上がり。『Marvel’s Spider-Man』などが、最近の値段にあわせ約3割アップ

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、多数のPlayStation Studios作品のSteam版価格を日本を含む各国で大幅に値上げした。多くの作品が約3割値上がりとなっている。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、多数のPlayStation Studios作品のSteam版価格を日本を含む各国で大幅に値上げした。多くの作品が4900円から6490円と約3割値上がり。7590円に値上げとなったタイトルも見られる。


PlayStation StudiosはSIE傘下スタジオを統括する組織だ。また、SIE傘下スタジオの総称でもある。PlayStation Studios作品の一部は一定期間のPSプラットフォームでの独占を経て、PC向けにも展開されている。

今回、SteamでのPlayStation Studios作品の多くが、日本を含む各国で値上げされている。『ゴッド・オブ・ウォー』や『Horizon Zero Dawn』、『Marvel’s Spider-Man』シリーズなど多数のタイトルが値上げ対象。主なパターンとしては、以前まで4900円だった価格が、6490円に値上げとなった。

また昨年10月にPC版が発売された『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』は5900円から7590円に値上がり。今年2月にPC版が発売された『Returnal』は、6490円から7590円に値上がりとなった。値上げはいずれも協定世界時で4月18日に、一斉実施されたものと見られる(SteamDB)。なお先月発売されたばかりの『The Last of Us Part I』Steam版の価格は発売時の6490円で据え置きとなっている(関連記事)。


PlayStation Studios作品のPC版はEpic Gamesストア向けにも展開されているが、こちらは本稿執筆時点で価格の変化は見られない。なお最近PC向けに発売されたPlayStation Studios作品は、除々に値上げ傾向にあった。4900円で揃えられていた価格が『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』にて5900円に。先述の『Returnal』や『The Last of Us Part I』は6490円での登場となった。今回、『The Last of Us Part I』などを除く多くの作品が7590円に揃えられた格好となる。海外メディアVGCによると、値上げは日本だけでなく中国、韓国、カナダ、アルゼンチンなどでも実施されているとのことだ。

なお『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』Steam版の価格は7590円に値上げとなったものの、PS Storeでの定価も同じく7590円。『Returnal』については、PS Storeでの定価は8690円となっている。一部作品については、各地域のSteamとPS Storeでの価格を揃える狙いもあるのかもしれない。

PlayStation Studiosの総括責任者は、Guerrilla Gamesの共同設立者兼Managing Directorを務めたHerman Hulst氏が担当している。同氏は過去に、PlayStation Studios作品はPC向けに展開される場合、基本的にPSプラットフォームでの独占を少なくとも1年経た後になることを明かしていた(関連記事)。今後も過去に発売されたPlayStation Studios作品のPC向け展開はおこなわれるものと思われるが、発売時の定価は以前よりも少し高めに設定されるかもしれない。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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