『バイオハザード RE:4』にて、「スコープ覗き込みグリッチ」の活用法いろいろ発見される。扉・壁抜けに“アシュリー置いてけぼり”など続々

 

バイオハザード RE:4』において、ライフルの“スコープ”に関するグリッチが発見され、注目を集めている。扉や壁のすり抜けから特定のボス攻撃の無効化まで、スコープの覗き込みにはさまざまな活用法があるという。なお本稿ではゲーム終盤の映像も紹介しているため、留意してほしい。


『バイオハザード RE:4』は、2005年に発売されたサバイバルホラーゲーム『バイオハザード4』を原作としたリメイク作品だ。舞台となるのは、ラクーンシティ事件から6年後の世界。事件を生き延び大統領直属のエージェントとなったレオン・S・ケネディは、誘拐された大統領令嬢アシュリー・グラハムの救出任務のため、ヨーロッパの閑村へと向かう。

『バイオハザード RE:4』ではオリジナル版での方向性を活かしつつ、ストーリーを再構成。ゲームプレイにおいては、ナイフでのパリィといった新アクションなど、新たな要素も複数追加されている。グラフィックもRE ENGINEにより最新のビジュアルで再構築されており、キャラのモデルも一新された。

そんな本作の、ライフルのスコープに注目が集まっている。本作では各種ライフルにスコープを装着できる。スコープの種類に応じてズーム倍率を切り替え可能で、遠くを狙う際の助けとなってくれる。


一方、今回スコープが注目されているのは狙撃時の有用性だけではない。スコープの覗き込み時に起こるさまざまなグリッチが発見されており、難所のスキップや一風変わった遊び方に用いられているのだ。

まず発見されたのは“扉抜けグリッチ”。通常のプレイでは回り道して向こう側のかんぬきを外す必要のある扉を、スコープの覗き込み時の挙動を利用して通り抜けてしまうというグリッチだ。手順としては扉に背を向けた状態でスコープを覗き込み、真下を狙いながら後方に移動入力。「覗き込みの解除・手動またはクイックターンでの視点反転・扉開け」の操作を素早くおこなう。成功すれば扉の向こう側にすり抜けることが可能だ。

扉抜けグリッチは古城および孤島エリアなどで活用可能。古城では地下牢および宝物庫の一部をスキップできる。強敵ガラドール戦との戦闘や3本の剣を集める謎解きなどをスルー可能だ。孤島エリアでは鉄球クレーン車を防衛するイベント戦をスキップ可能。迫りくる敵と戦い続ける難所を無視して進めるわけだ。そのほか通常プレイでの進行順を無視して本来進入できない場所にすり抜けることも可能であり、用途はスキップだけにとどまらない。

さらにスコープ覗き込みによるすり抜けグリッチは、アシュリーと出会う教会でも使用可能。こちらは扉ではなく壁をすり抜けるグリッチであり、アシュリーを教会に残してその後のイベントまでの間をレオン1人で進行することができる。アシュリーを守る必要がなくなるため、短い間ながら攻略が楽になるわけだ。置き去りにされたアシュリーの切実なセリフ字幕や、本来の任務そっちのけで進められるシュールさも楽しめるだろう。

そしてスコープ覗き込みグリッチはすり抜け以外にも効力を発揮する。古城の地下での強敵ヴェルデューゴとの戦闘時に、特定の場所でスコープを覗き込んでいる間は一切攻撃を受けなくなるのだ。ヴェルデューゴ戦では相手を倒すか、一定時間逃げきることで到着するエレベーターに乗りこむ必要がある。このエレベーターの扉に密着して背を向けてスコープ覗き込み後ろ移動し続ければ、ヴェルデューゴの攻撃をまったく気にせず時間を経過させることが可能となっている。

ちなみにスコープ覗き込みグリッチは、さっそくSpeedrun(RTA)のテクニックとしても利用されている。うめだJAPAN氏は「NEW GAME+」でのSpeedrunにて、ヴェルデューゴ戦を除く各所でのスコープ覗き込みグリッチを活用。同氏のクリアタイムは本稿執筆時点で1時間33分7秒を記録している。

ゲーム内の各所で利用できるスコープ覗き込みグリッチ。扉を抜けて難所をスキップするだけでなく、壁を抜けてアシュリーを置き去りにしたり強敵の攻撃を無効化したりと用途は幅広い。なおライフルなどの長射程の武器をNEW GAME+で引き継げば、序盤の村の広場戦を自ら鐘を鳴らしてスキップ可能(関連記事)。この際スコープは必須ではないものの、あると鐘の位置を狙いやすいだろう。スコープは本来の使い方でももちろん活躍してくれる。なお場所によってはすり抜けによって進行不能になる場合も報告されているので、進行状況をセーブした上で試した方がよいだろう。

『バイオハザード RE:4』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。