美少女対戦アクション『アリス・ギア・アイギスCS』海外PS4/PS5版では一部表現が変更(国内は変更なし)、販売元が前もって報告

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パブリッシャーのPQubeは3月8日、3D対戦アクションゲーム『アリス・ギア・アイギスCS』の海外版における、Nintendo Switch版とPS4/PS5版のビジュアル表現の差異について報告した。本作は日本ではすでにリリースされているが、海外向けには3月16日に発売予定となっている。

『アリス・ギア・アイギスCS』は、スマホ向けゲームをはじめ漫画やアニメ展開などもされている『アリス・ギア・アイギス』をもとにした3D対戦アクションゲームだ。謎の機械生命体ヴァイスに立ち向かえる能力をもつ、アクトレスと呼ばれる少女たちによる模擬戦闘をテーマとし、アクトレス同士の対戦を楽しめる。1対1のほかチーム戦やバトルロイヤルなど、最大6人でのマルチプレイに対応する。

本作には合わせて22人のアクトレスが収録され、彼女らのコスチュームや装備はカスタマイズ可能。カスタマイズアイテムは豊富に用意されており、なかにはきわどいコスチュームも存在する。特にそうしたコスチュームにおいて、海外版ではプラットフォームによりビジュアル表現に一部差異が存在するそうだ。

本作の海外販売元PQubeによると、海外PS4/PS5版では、登場キャラクターのひとり小鳥遊怜の「蒼穹の閃光」コスチュームについて、背中部分に網状の素材が追加。さらに、比良坂夜露・兼志谷シタラ・百科文嘉・吾妻楓・日向リン・小鳥遊怜について、「エーススーツ」コスチュームが削除されるとのこと。海外Nintendo Switch版については、日本版からの変更はない。

こうした変更点について、PQubeは実際のゲーム内映像を使って紹介している(以下のツイート)。上の映像は、海外Nintendo Switch版のみに収録される小鳥遊怜のエーススーツだ。そして下の映像は、同じく小鳥遊怜が着用する蒼穹の閃光コスチュームの、上述した海外PS4/PS5版への追加措置との比較である。


蒼穹の閃光コスチュームは、股上がかなり浅いローライズパンツとなっており、海外Nintendo Switch版ではお尻の割れ目が少し見えている。一方の海外PS4/PS5版では、そのお尻部分を隠すように黒い素材が追加されていることが分かる。背中部分も隠されているように見えるが、これは武器の一部が被って映っているだけのようだ。

エーススーツについては、なぜ海外PS4/PS5版の一部キャラクターへの収録が見送られたのかは不明だが、こちらも背部の股上がかなり浅い。技術的あるいはデザイン上の問題により、蒼穹の閃光コスチュームのような対処が難しかったのかもしれない。なお、これらの変更は国内PS4/PS5版ではおこなわれていない。


端的に言うと、海外PS4/PS5版は表現規制が適用されたかたちとなる。そして、海外Nintendo Switch版は海外PS4/PS5版と同じ対象年齢(ESRBでは13歳以上対象)となっていることから、レーティングの問題ではなく、プラットフォームホルダーであるSIEからの要請により表現が修正された可能性が高そうだ。

これまでにも、たとえば『閃乱カグラ Burst Re:Newal』の海外PS4版では、少女たちを触ってリアクションを楽しむ「スキンシップモード」が削除。また『Martha Is Dead』においては、PS4/PS5版にて一部残虐表現などが削除された。PS版のみ表現が修正される事例が報告されている。

SIEは以前弊誌の取材に対し、「クリエイターの発想を尊重しつつ、非常に稀ではあるがゲームを楽しむ方にとって不快と思われるコンテンツを、ケースバイケースで確認するポリシーをもっている」と述べていた(関連記事)。SIE独自の基準に基づいて、場合によってはメーカーに表現修正を求めることがあると示唆していた。


ちなみに任天堂に関しては、古川俊太郎社長が2019年6月開催の株主総会の質疑応答にて、第三者機関による年齢レーティングの取得を前提としたうえで、同社が発売を認めるソフト、認めないソフトを恣意的に取捨選択することはない、という趣旨の回答をしていた。ただ、最近は少し事情が異なるようだ。

パブリッシャーのGamuzumiは昨年、任天堂が同社のブランドを毀損するコンテンツの配信を認めないかたちにポリシーを変更したと報告。Nintendo Switch向け新作のリリースを拒否され、表現を修正する結果となった(関連記事)。そのGamuzumiの作品には、乳首を含め乳房が露わになった女性の描写が含まれるなど、大胆な性的表現が存在。以前は、海外ではそうした内容でも配信できたが、ポリシー変更により認められなくなったという。

任天堂側での審査基準も変わりつつあるようだが、今回報告された『アリス・ギア・アイギスCS』での表現については、任天堂としては問題なしと判断したのだろう。こうした表現規制の内容からは、SIEと任天堂が許容する表現のラインの違いが、あらためて透けて見えることとなった。

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