『FF14』エレゼン男性の胸元に「謎の黒ずみ」が発見される。これは乳首か、ただの影か

 

『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)において奇妙な事象が発見されたようだ。特定の装備を着用しているエレゼン族の男性において、公式プレイヤーズサイト「The Lodestone」および公式コンパニオンアプリ上のキャラクターグラフィックの胸元に黒ずみができるのである。この事象は2月23日に公式フォーラムに不具合として報告されたものの、現時点では「情報不足」に分類されている。

特定の装備とは、2022年の紅蓮祭にて配布されたサマーサンセットアタイアのなかの胴装備、サマーサンセット・ビーチカバーアップである。紅蓮祭とは現実世界でいう夏祭りのようなイベントで、配布される装備は水着系が中心だ。サマーサンセットアタイアも例外でなく、女性キャラクターの場合はビキニの上に、男性キャラクターの場合は素肌に直接、七分袖の羽織を身に着けた涼し気な印象の衣装である。

紅蓮祭2022告知ページより


『FF14』のキャラクターグラフィックにおいて、女性はもちろんのこと、男性においても乳首はほとんど描写されない。筋骨隆々なヒューラン族のハイランダー男性でようやく乳首らしい突起が見受けられるくらいだ。同じく体格の良い他種族は胸板はあっさりとしており、乳首に関しては控えめな表現をしているタイトルである。

しかし今回、サマーサンセット・ビーチカバーアップを着用したエレゼン族男性に限って、The Lodestoneおよび公式コンパニオンアプリ上において、胸元に黒々とした何かが浮かび上がることが判明した。エレゼン族は手足が長くスマートなスタイルをした種族で、当然ながらインゲームで服を脱いでも乳首描写はほぼない。この黒い何かが乳首かどうかは賛否が分かれるところかもしれないが、一見して「乳首っぽく見える」黒ずみに多くのプレイヤーが困惑を顕にしている。

エレゼン族は奇妙な不具合に出没しがちな種族である。2020年12月に実装された「希望の園エデン零式:再生編2層」では特定の攻撃で戦闘不能になった際に、突如裸のエレゼン男性がポップする不具合が発生している。その後も特定位置でジャンプすると無から発生するエレゼン男性の報告や、特定の立ちポーズで首が異様に伸びる報告など、直接的な害はないもののプレイヤーに動揺を与えるような不具合報告が相次いでいた。いずれも修正済、あるいは修正予定となっている不具合だが、プレイヤーの記憶に深く刻みつけられているものである。

そんななかで発見されたエレゼン族男性の乳首らしき何か。現時点で不具合報告は「情報不足」に分類されているものの、The Lodestone上でサマーサンセット・ビーチカバーアップを装備してログアウトしているエレゼン男性にはほぼこの黒ずみが見受けられる。

公式フォーラムへの投稿画像より


この黒ずみが乳首か否かは議論の余地があるが、正直なところ筆者としては、エレゼン男性の乳首がここまで黒いのは少し違和感がある。イシュガルドやグリダニアに住まうやや排斥的で高慢なフォレスター男性なら、もう少し柔らかな色合いなのではないか。薄暗い経歴の者が多いシェーダー男性であれば、暗めの肌に合わせるとしてももう少し灰色よりのベージュなどの方が似合いそうに思う。

もちろんこれは筆者個人の意見である。乳首が黒いエレゼンがいたとしても、それは一向に構わない。しかし、サマーサンセット・ビーチカバーアップを着ることであらゆるエレゼン男性の乳首が黒くなってしまうのは少し、いや、かなり看過できない。「着るだけで乳首が黒くなる装備」などという業の深すぎるものは、プレイキャラクターの解釈を、あるいはプレイヤー自身の嗜好を著しく歪めてしまうものではないかと思うのだ。ゲーム内ではこの黒ずみが確認できないこともあり、筆者としてはこの事象は単にライティングと服の陰影が作り出した「乳首っぽい何か」だと思うようにしている。

エレゼン族男性の胸元に突如出現した黒々とした何か。これが乳首なのか、それともただの陰影なのか。この記事を読んだあなたはどう感じられただろうか。読者の方々には是非ご一考いただきたい。

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