Bethesda Softworksは1月26日、Tango Gameworksが手がけたアクションゲーム『Hi-Fi RUSH(ハイファイ ラッシュ)』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)およびXbox Series X|S。Xbox/PC Game Pass加入者向けにも提供されている。本作は発売から約1日でSteamユーザーレビューにて「圧倒的に好評」ステータスを獲得するなど、好調なスタートを切っている。
『Hi-Fi RUSH』はリズム要素のあるアクションゲーム。BGMにリズムをあわせてコンボを決める戦闘システムのほか、あらゆるゲームプレイが音楽のリズムに乗って展開する点が特徴だ。主人公はロックスター志望のチャイ。彼は悪徳企業ヴァンダレイの実験により、心臓と音楽プレイヤーを合体させられた挙句、欠陥品と認定されてしまう。ヴァンダレイと戦い、邪悪な計画を阻止するのだ。
リズム要素はあるものの、各アクションはリズムに縛られることはなく任意のタイミングで入力可能。入力がリズムから外れてもコンボが中断されることもない。一方でプレイヤーは攻撃をはじめさまざまなアクションをリズムに合わせておこなうことで、アクションを強化できる。特にコンボフィニッシュをリズムに合わせれば、ビートヒットとよばれる強力かつ派手な技が発動する。苦戦を強いられる場面では、音楽に身を委ねてリズムに乗ることで打開できるだろう。
なお本作ではアクションだけでなく、カットシーンからステージ内ギミックまで、あらゆるものが音楽と同調し、リズムを刻んでいる点も特徴となる。ちなみにチャイの傍らには猫型ロボット808が浮かんでおり、808の放つ青いエフェクトはリズムに乗る視覚的な助けになってくれることだろう。また設定でリズムのガイド表示も可能となっており、リズムゲームが苦手なプレイヤーへの配慮もなされている。
各ステージにはロックを基調にしつつ捻りの効いた音楽が用意。ステージの最後にはボスが待ち構えている。ステージのクライマックスを盛り上げる音楽には、Nine Inch Nails、The Prodigy、NUMBER GIRLなど、豪華アーティストたちが参加。特別なギミックとあわせて、ボス戦を大いに盛り上げてくれるわけだ。
本作は昨日1月26日に発表され、同日発売されるサプライズ的な打ち出され方となった。本稿執筆時点でSteamではさっそく約760件のレビューを集め、そのうち98%が好評の「圧倒的に好評」ステータスを獲得。人気アクションゲームのコンボ主体の戦闘システムを踏襲しつつ、リズム要素を融合させた特徴的なゲームプレイが評価を受けている。またカートゥーン調のカットシーンやゲームプレイ含め、ゲーム内のあらゆる要素が滑らかにリズムに乗っているという、細かな作り込みも好評だ。
本作はSteamでの同時接続プレイヤー数も順調に伸ばしており、現時点で約3500人に達している(SteamDB)。また本作はMicrosoft Store向けにも展開されており、Xbox/PC Game Pass加入者向けにも提供中。Xboxプラットフォームも含めれば、さらに多くのプレイヤーが楽しんでいることだろう。
なおGame Pass向けの提供タイトルは、数十万人規模のプレイヤー数が呼び込まれることは珍しくない(関連記事)。Game Pass提供作品はさまざまな形でユーザーへの露出が増えるため、サービス未加入者の購入にも繋がるとの見方もある。そのためGame Passは、一部開発元やパブリッシャーにとってマーケティング面で強力なツールと判断されつつあるといえる(関連記事)。サプライズ的に発売され、同時にGame Pass配信された本作はかなりの注目を集めたといえるだろう。それがSteamでの好調にも繋がったのかもしれない。
いずれにせよ、サプライズ的に登場した『Hi-Fi RUSH』は好調かつ好評なスタートを切っている。本作の開発元Tango Gameworksはこれまで、『Ghostwire: Tokyo』『サイコブレイク』など比較的ダークな雰囲気の作品を手がけてきたスタジオ。過去作から一転して明るい作風となった『Hi-Fi RUSH』も、多くのプレイヤーに親しまれているわけだ。
なお本作がお披露目となった「Developer_Direct, presented by Xbox & Bethesda」では、『マインクラフト レジェンズ』や『Redfall』の発売日なども発表された(関連記事1、関連記事2)。いずれもXbox/PC Game Pass加入者向けに提供されるとのこと。こちらの登場にも期待しておこう。
『Hi-Fi RUSH』はPC(Steam/Microsoft Store)およびXbox Series X|S向けに発売中だ。
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