Nintendo Switch向けに配信されていた4つのゲームのストアページが削除された。いずれもスクリーンショットの印象に比べて、ゲームプレイのクオリティが低すぎると指摘されていたタイトルだ。Twitterユーザーのnaruki氏などが伝えている。
今回ストアページが削除されていることが報告されたのは以下の4作品:
・『Real Car Driving Simulator & Parking 2022 Games』
・『Car Racing Highway Driving Simulator, real parking driver sim speed traffic deluxe 2022』
・『Farming Real Simulation Tractor, Combine Trucks Farmer Land Game』
・『Infected run to Survive: Zombie Apocalypse Survival Story Shooter Dead Cry』
上記のうち、たとえば『Real Car Driving Simulator & Parking 2022 Games』(以下、Real Car Driving Simulator & Parking)は、広大なオープンワールドマップでさまざまな車を運転できるドライビングシミュレーターとされていた(Wayback Machine)。エンジン音や車の内装のリアルさ、膨大な車種、運転時のリアリスティックな物理演算などが特徴とのことであった。以下は当時ストアページにて公開されていた公式スクリーンショットだ。画像においては、車や街並みがなかなかリッチなグラフィックで構築されている。
一方で本作の実際のゲームプレイについては、スクリーンショットの印象を下回る仕上がりとなっていたようだ。YouTubeチャンネルのPixelacos Gameplaysが紹介している。車のタイヤの表示が不安定なほか、街並みもスクリーンショットに比べてのっぺりとしたグラフィック。動作も不安定な様子で、ステージの裏側からスタートしたり、フレームレートがガクっと下がったり。スクリーンショットどおりのゲームプレイを想定していると、がっかりしてしまう内容といえそうだ。
同チャンネルではほかの3タイトルについても避けるべきゲーム、買ってはいけないゲームとして紹介されている。いずれも『Real Car Driving Simulator & Parking』と同様に、スクリーンショットと比べてかなりのっぺりとしたグラフィック。エフェクトやゲームシステムがシンプルすぎたり、動作が不安定だったりとゲームプレイにも怪しい部分が多い。こうした動画には、ユーザーらから「この動画のおかげで買わずに済んで助かった」とのコメントも寄せられている。
本稿執筆時点では、任天堂および各作品の開発・販売元からは、特にこれらの作品のストアページが削除された理由は明かされていない。一方で上記4作品がスクリーンショットと大違いのゲーム内容である点は、Pixelacos Gameplaysのほか、国内メディアGame*Sparkなどが伝えていた。そうした指摘を受けて、“スクリーンショット詐欺”ともいえるゲームに鉄槌が下った可能性はありそうだ。また、各販売元がみずから取り下げに踏み切った可能性もあり、ストアページ削除の主体についてはあくまで推測となる。
なお今回削除されたゲームの開発元であるINSTAMARKETINGANDGAMEやVG Games、Midnight Worksの複数作品は、現状引き続きストアページが公開中。これらの作品は少なくとも現時点では、削除された4作品のように取り下げには至らないと判断されているのかもしれない。
なおNintendo Switchのダウンロードソフトは一度購入すると返品・払い戻しができない。疑わしいゲームはスクリーンショットだけでなく、動画サイトなどでゲームプレイを確認してみるといいかもしれない。
【UPDATE 2022/2/9 16:17】
上記4作品の削除されていたストアページが、再び公開されたことが報告されている。ストアページでのスクリーンショットは削除当時と別の画像に差し替えられている。
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