『ウィッチャー3 ワイルドハント』新世代アプデのパッチノート公開。改善・改良盛りだくさんでさらに遊びやすく

CD PROJEKT REDは12月13日、『ウィッチャー3 ワイルドハント』新世代機対応含むアップデートのパッチノートを発表した。

CD PROJEKT REDは12月13日、『ウィッチャー3 ワイルドハント』新世代機対応含むアップデートのパッチノートを発表した。


『ウィッチャー3 ワイルドハント』は、PC/PS4/Xbox One向けに2015年に発売されたオープンワールドRPG。2019年にはNintendo Switch版もリリースされ、今年4月時点で4000万本を売り上げている。そして新世代機版は、PS5/Xbox Series X|S向けに最適化を施したバージョンであり、そのアップグレード内容はPC版にも提供される。

新世代機版としては『ウィッチャー3 ワイルドハント コンプリートエディション』が発売される。同エディションには過去に無料ダウンロードコンテンツとして配信されたアイテムに加えて、拡張パック「無情なる心」と「血塗られた美酒」が同梱されるとのこと。また通常版のアップグレードも実施予定。PC/Xbox One版ユーザーに対しては無料で、PS4版ユーザーには100円(税込)にて提供される見込みだ。

新世代機版では、ビジュアル・パフォーマンス・技術面において、オリジナル版から多数のアップグレードが施される。レイトレーシング機能に対応し、レイトレース・グローバルイルミネーション、レイトレース・アンビエントオクルージョンが追加。さらにPC版では、対応ハードウェアを搭載したPCにてレイトレース反射とレイトレースシャドウも利用可能となる。また開発チーム製のModおよびコミュニティ作成の人気Modも収録され、ゲームのビジュアルや全般的なゲーム品質を向上しているという。


PS5/Xbox Series Xでは目標30fpsのレイトレーシングモード、および目標60fpsのパフォーマンスモードも用意されているとのこと。PS5版ではDualSenseのハプティックフィードバック/アダプティブトリガー機能にも対応するそうだ。なおXbox Series Sはレイトレーシング機能には非対応。目標30fpsで解像度とビジュアル品質が向上するクオリティモード、および目標60fpsのパフォーマンスモードとなる。

そのほかゲーム内には新要素も追加。ヴェレンには新クエスト「〈永遠の炎〉の影で」が追加。Netflixのドラマ「ウィッチャー」にインスパイアされた報酬を入手可能だ。また同ドラマにインスパイアされた新たなニルフガードの鎧セットおよびダンディリオンの別外見も追加。いずれもオプション内のゲームプレイ項目から設定可能とのことだ。

またパッチノートによると新世代機版では、快適性向上や不具合修正も施されるそうだ。新たなカメラ視点が追加され、プレイヤーキャラにより近い視点でダイナミックなカメラワークが楽しめるように(関連記事)。さらに遊びやすい変更が多岐にわたって実施。まず、印についてはホイールメニューを開かずに切り替え可能になるとのこと。また爆薬や石弓の矢、ポケットアイテムは所持品を開かずに切り替えられるようにホイールメニューが改良されているそうだ。戦闘時の快適性が大幅に増していることだろう。

また薬草の採取は1回のインタラクションで回収可能に。コントローラー用にはダッシュやゆっくり歩くオプションが追加。落下ダメージ発生の最低高度も調整され、これまでより高い位置からの落下を生き延びられるようになるとのこと。冒険、探索においても快適さがアップしていると思われる。

そのほか快適性向上やゲームプレイについての変更の詳細は以下のとおり:

快適性向上

  • 印のクイック発動オプションを追加。ホイールメニューを開かなくても印を切り替えて使用できるようになります。オプション→ゲームプレイで変更可能。
  • 新しいデフォルトマップフィルターを追加。このフィルターでは「?」や船などの一部アイコンが非表示になり、多数のアイコンでマップが見にくくなる現象を防ぐことができます。非表示のアイコンはマップモードを「全て」に切り替えると再び表示されます。
  • 落下ダメージ発生の最低高度を調整。これまでより高い位置からの落下を生き延びられるようになります。
  • 薬草回収時、取得用のウィンドウを開かず、1回のインタラクションで回収できるようになりました。
  • 戦闘中または「ウィッチャーの感覚」使用中以外は、ミニマップとクエスト目標を非表示にできるオプションを追加。オプション → ビデオ → HUD 設定→ ミニマップ非表示(探索中)、目標非表示(探索中)から設定可能。
  • コントローラー用にゆっくり歩くオプションを追加。左スティックを前に少しだけ倒せばゆっくり歩くことが可能。
  • コントローラー用に新しいダッシュ操作オプションを追加。左スティックの押し込みでダッシュが発動します。オプション → 操作設定内で変更可能。
  • ターゲットロックがカメラ軸反転設定を無視するオプションを追加。オプション → 操作設定内から変更可能。
  • 所持品を開かなくても爆薬、石弓の矢、ポケットアイテムを切り替えられるよう、ホイールメニューを改良。
  • 字幕およびNPC会話、会話選択肢のフォントサイズ調節オプションを追加。オプション → ビデオ → HUD設定内から変更可能。
  • その他さまざまな修正、調整、快適性向上のための変更、そして隠し要素をいくつか追加。

ゲームプレイ

  • Flash_in_the_flesh作成のMod「Full Combat Rebalance 3」を追加。これにはバランス変更およびゲームプレイに関するさまざまな修正が含まれます。このModに関しては監修を行い、デフォルト状態のModから一部要素にさらなる調整を加え、一部要素を除外しています。
  • 「宝探し:狼流派の装備」 – 信号塔にある箱が開かない問題を修正。
  • 「オフィルの遠き海より」 – 盗賊の隠れ家にある宝箱から設計図が消失する問題を修正。
  • 「厳しい時代」 – ゲラルトが鍛冶職人に話しかけられない、または手紙を渡せなくなる問題を修正。
  • 「レース:西風よりも速く」 – 馬レースに勝利してもクエストが失敗になることがある問題を修正。
  • 「過去の残響」 – フォグレットを倒したあとでクエストが進行しなくなり、イェネファーに話しかけられなくなる問題を修正。
  • 「ワイン戦争」 – クエストに必要な怪物の巣の1つを探索中に破壊した場合、クエストが完了できなくなる問題を修正。
  • アード・スケリッグ南岸にある集落の廃墟「宿屋の廃墟」が、一部条件下で完了できなくなる問題を修正。
  • 伝説級の狼流派セットの作製に同セットの最高級アイテムが必要とされない問題を修正。
  • クエストおよびカットシーンに関するさまざまな軽微な修正。

なおPS4、Xbox One、Nintendo Switch版の本作向けにも別途アップデートが配信予定とのこと。上記の快適性向上や修正点などの一部は現世代機向けにも施されるのかもしれない。こちらのパッチノートと日程については後日案内されるそうだ。なおアップデートの内容はプラットフォームによって異なる可能性があるとのこと。

ウィッチャー3 ワイルドハント コンプリートエディション』デジタル版は、12月14日より配信予定。すでにオリジナル版を所持しているユーザーに向けては、12月14日よりアップグレードとして提供される。PC/Xbox One版ユーザーは無料、PS4版ユーザーは100円(税込)で新世代機版へのアップグレードが可能だ。また、PS5向けパッケージ版は2月9日の発売を予定している。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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