Discordが「一般ユーザー利用可能な収益化機能」を米国向けに正式提供開始。自分でサブスク作ってお金を稼ぐ


コミュニケーションツール「Discord」を運営するDiscord社は現地時間12月2日、資格をもつ米国のユーザーらを対象に、サーバーを通じた収益化機能の提供を正式に開始した。同機能は今後、ほかの地域にも提供拡大されていく見込みだ。

「Discord」は、PCやモバイル向けに展開されているコミュニケーションツール。ユーザーは自由にサーバーを立てて、ほかのユーザーとの集いの場にできる。また、ストリーマーなどによる利用例も多い。自身のサーバーを立ててファンとの交流の場にしたり、活動内容を決める投票を実施したりなど、Discordサーバーはさまざまに活用されている。

そうしたDiscordサーバー上で、サーバーオーナーが収益を得られる仕組みが、米国ユーザー向けに正式に提供開始された。具体的には、オーナーが自身のサーバーにて、カスタムサブスクリプションプランを作れる機能だ。この機能は「Server Subscription」と呼ばれ、NitroといったDiscordのサブスクプランとは別となる。このServer Subscriptionを利用すれば、オーナーはサブスク登録ユーザーに「会員専用音声/テキストチャンネル」「会員限定絵文字」といった要素や、さまざまな限定コンテンツを提供できるという。なお、こうした機能は以前より「Premium Memberships」としてテストされており、今回正式提供に至ったかたちだ(関連記事)。


なお、今回の収益化サービス開始に際して、利用規約やガイドライン/ポリシーも公開。そちらによれば、収益化を利用できるのは18歳以上かつ、「過去30日以内において、Discordの利用規約違反履歴がない」「メールアドレスおよび、電話番号を認証している」などの条件を満たしたユーザーとなるようだ。また、収益化に利用できるコンテンツやコミュニティの性質にも制限がある。たとえば、「他者の知的財産の無断利用」「露骨な性的コンテンツ」などを通じての収益化はできないとのこと。ほかにも、詐欺や薬物取引に繋がるような多くのコンテンツが制限されている。

なお前述の通り、本サービスは現在米国ユーザーを対象に提供されている。一方で、Discord公式Twitterアカウントが、ほかの地域への提供拡大についても示唆。Server Subscriptionが日本向けにも提供される時が来るかもしれない。