Discordが新機能「Premium Memberships」を発表。サーバーに有料サブスクを追加するコミュニティオーナー向け機能


コミュニケーションツール「Discord」を運営するDiscord社は現地時間12月7日、新機能「Premium Memberships」について発表した。この機能により、サーバーオーナーは独自のサブスクライブサービスを展開できるようになる。


「Discord」は、PCやモバイル向けに展開されているコミュニケーションツール。ユーザーは自由にサーバーを立てて、ほかのユーザーとの集いの場にできる。ゲーム中のボイスチャットや雑談に利用されるほか、企業や著名YouTuberなどが、独自のファンコミュニティを立ち上げる場合もある。大規模なサーバーでは、参加者数が数万人にのぼる場合もあるほどだ。

今回Discord社が発表した「Premium Memberships」は、上述のようなファンコミュニティオーナー向けの機能だ。この機能により、サーバーオーナーは「プレミアム会員」向けのチャンネルを設定したり、サーバー自体をプレミアム会員向けにできる。ユーザーの入会はサブスクライブ形式にておこなわれる。また、基本的に有償での入会を想定しているようだ。つまり、Discordサーバーをサブスクコンテンツ配信の場として利用できるようになるのだ。


Discordには、クリエイターたちからこうした機能実装の要望が多く寄せられていたとのこと。そうした要望を受けての実装となるようだ。オーナー側は会員のエンゲージメントに関する統計データを得られるほか、支払いやサポートもDiscord上で完結する仕組み。本機能は現在クロースドテスト中で、一部のコミュニティに導入され検証が進められているそうだ。一般向けの展開については、来年2022年に入って告知するとしている。

機能の利用例としては、クリエイターと直接話せるチャンネルのサブスク会員向け開放などが考えられるだろう。有償と聞くと身構えてしまう一方で、クリエイターがコンテンツ拡充に乗り出す契機にもなりうる。本機能はどのような活用例を生むのだろうか。