『VALORANT』新パッチ5.12パッチノート公開。ランデヴーは片道に、トレードマーク作動に“付き添い”が必要に

 

Riot Gamesは12月2日、『VALORANT』新パッチ5.12のパッチノートを公開した。チェンバーのスキルの弱体化がおもな変更点となっている。

チェンバーについては、直近では8月9日のパッチ5.03にて全面的な弱体化が実施。一部アビリティのクールダウンが延長されたほか、効果範囲やコストが増加などの調整が施された。今回のアップデートでは、チェンバーにさらなる弱体化が実施される。高精度の射撃や危険を顧みずエリアを確保するという特徴を際立てながらも、ゲームへの影響力を限定。相手の反撃の機会を増やすことを目的とした調整になるという。詳細は以下のとおり(公式パッチノートより引用):

ヘッドハンター(Q)
・安定性曲線の調整
連射時、2発目以降の拡散率が増加。低精度のボディーショット連射が効果的な戦術として成立しなくなることを意図しています。

ランデヴー(E)
・アンカーの数が1つに変更。範囲内にいれば設置したアンカーへテレポートできる。
半径拡大:15m >>> 26m
・テレポート発動の高さ制限を撤廃
・アンカーの範囲内にいれば高さに関わらずテレポート可能
・テレポート後の武器装備時間延長:0.4秒 >>> 0.7秒
この変更によるヘッドハンターへの影響はありません
・「ランデヴー」のテレポートアンカーが破壊された場合、従来はクールダウン後に再設置できましたが、今後はそのラウンド中は使用できなくなります。
・テレポート後にアンカーを回収した際の追加クールダウンがなくなります。

トレードマーク (C)
・トラップが範囲制限されるように
トレードマークはチェンバーが範囲外に出ると無効になり、範囲内に入ると再起動
・ラウンド途中に回収可能に
可視範囲外でも使用可
・回収後30秒間のクールダウン
破壊後は再使用不可
・設置時間増加:2秒 >> 4秒
・HP増加:1 >> 20

ツール・ド・フォース(X)
・発射速度が57.5%増加

スロウ効果
・「トレードマーク」と「ツール・ド・フォース」の両方に適用
効果減少 50% >> 40%
持続時間短縮:6秒 >> 4秒
範囲が30%減少

チェンバーは8月のパッチでの弱体化以降も優先的にピックされていた状況に変わりはなく、プレイヤーからの調整を求める声もあり、検証が進められていたという。検証の中で開発チームは、チェンバーがゲームの中核をなす戦略サイクルを破壊していると判断。チェンバーの強みと相手のカウンタープレイとの適切なバランスの確立、およびプレイの計画性がさらに必要になるような方針を掲げ調整が進められたという。


調整後のチェンバーはテレポート距離の大幅な短縮により、相手に位置を特定されて接近されるリスクが増加。さらにトレードマークの作動にチェンバーの接近が必要になる作動範囲制限によっても、相手はチェンバーの位置を推測しやすくなるという。いずれの調整もほかのエージェントの強みを相対的に際立たせる狙いがあるとのこと。たとえばトレードマークの弱体化を通じて、裏取りの監視というサイファーの強みが明確になるとされている。また一連の調整により、チェンバーはリスクの高い遊撃とサイトの確保との選択を迫られるようになっているとのことだ。

競技シーンにおいても非情に高いピック率を誇っていたチェンバー(関連記事)。今回の調整により、より特徴が際立ち、アビリティを計画的に使う必要のあるエージェントとなることだろう。開発チームは引き続きチェンバーを注視していくとのこと。必要があれば新たな調整も実施されるそうだ。

『VALORANT』は、PC向けに基本プレイ無料にて配信中。