Steam版『World of Warships』のプレイヤー数が稀に見る爆増。「Steamクレジット授与」に惹かれたか、約41万人が殺到

『World of Warships』Steam版のプレイヤー数が急増を見せた。現在実施中の、Steam版のサービス開始5周年記念イベントの報酬が関係していそうだ。

World of Warships』Steam版のプレイヤー数が急増を見せた。本作では現在、Steam版のサービス開始5周年記念イベントを実施中。プレイヤー数の増加には、そのなかの報酬のひとつ「Steamウォレットクレジット授与」が関係していそうだ。


『World of Warships』は基本プレイ無料の海戦アクションゲーム。プレイヤーは1900年代前半から中盤頃にかけて就役した軍艦で海戦を繰り広げる。プレイヤー同士による対戦プレイとなる「ランダム戦」を軸に、Botが操作する敵艦隊を他プレイヤーと協力して倒す「Co-op戦」も用意。戦闘では敵味方2つのチームに分かれ、最大12対12の艦隊戦を繰り広げる。戦況をじっくりと判断しながら、チームとの連携をとって勝利を目指すゲームプレイが特徴となる。

本作は公式サイト、およびSteam/Microsoft Storeにて配信中。Steam版はサービス開始から5周年を迎え、現在イベントが実施されている(関連記事)。開催期間は日本時間12月18日8時25分まで。


そんな本作のSteam版では、昨日から本日にかけてプレイヤー数が大きな増加を見せた。日本時間11月19日午前3時ごろには同時接続プレイヤー数が約41万人を記録(SteamDB)。直近での同時接続プレイヤー数は5000人~1万人を推移しており、一気に約40倍ものプレイヤーを集めたことになる。

プレイヤー数増加の理由としては、Steam版5周年イベントの存在が考えられる。本イベントは11月18日より開始。プレイヤー数増加のタイミングとも重なる。ただ、サービスの周年記念イベントはほかのゲームでもよく見られる施策だ。それが平時の40倍ものユーザーを呼び込む成功を収めた理由は何だろうか。

ここには本イベントの報酬のひとつが関係していると思われる。本イベントでは、期間中に『World of Warships』Steam版で実績「戦士」を獲得することで、5米ドル相当のSteamウォレット残高が贈呈される。「戦士」は、ランダム戦で50回勝利することで獲得できる実績だ。贈呈されたSteamウォレット残高は『World of Warships』用アイテム以外の支払いにも、もちろん利用可能。つまり、基本プレイ無料ゲームを遊ぶだけで“賞金”がもらえるイベントになっているわけだ。なお実績取得が条件となるため、すでに「戦士」を獲得しているユーザーについてはウォレット残高は得られない。つまり初心者などを対象にしたイベントとなっている。


なお対人戦であるランダム戦で50勝するという残高獲得条件は、それなりのプレイ時間を要する。また、勝利を重ねるのは初心者にとって難しい印象を受けるかもしれない。ただ、『World of Warships』では、新規プレイヤー向けのマッチングシステムが用意。試合数200戦未満のプレイヤーは新規プレイヤー、それ以上のプレイヤーが一般プレイヤーに区別されている。Tier1~4の艦艇を使用する新規プレイヤーには、新規プレイヤー用のマッチングが適用される。そのためランダム戦では、自分と同程度の経験を積んだプレイヤーとの対戦になる。新規のプレイヤーは、ベテランプレイヤーたちとの戦いに苦戦しながら50勝する必要はないわけだ。イベント期間が約1か月間と長いのもあり、やや余裕のある条件といえるだろう。

なおSteamクレジットは、イベント期間中に「戦士」を獲得したプレイヤーにのみ贈呈されるとのこと。ただし取得に向けた進行をすべて期間中におこなう必要はないとされている。たとえばイベント開始前に45勝済みの場合、残りの5勝を達成して「戦士」を獲得すれば、Steamクレジットが贈呈されるそうだ。なおSteamクレジットはイベント終了後1週間以内に、各自のSteamウォレットに直接追加されるとのことである。詳細はこちらの公式発表を確認されたい。

ほかにも本イベントに際しては、さまざまな配布がなされている。まず初心者向けDLCパック「Starter Pack: Dreadnought」が無料配布中。本DLCでは、イギリス戦艦「Dreadnought」とアメリカ巡洋艦「Charleston」という2隻のTier3プレミアム艦艇が入手できる。ゲームを始めてすぐに、戦艦を含むTier3艦艇で本作を遊び始められるわけだ。プレミアム艦艇は、取得したEXPを変換する際にボーナスが適用されるほか、ペナルティなしで艦長が転属可能。マッチ終了時の補給にかかるコストも低くなっているため、初心者がゲームに慣れる際に最適な艦艇だ。戦艦と巡洋艦という艦種も、本作の基本となる砲撃戦に慣れるために適しているだろう。

アメリカ巡洋艦「Charleston」
イギリス戦艦「Dreadnought」


「Starter Pack: Dreadnought」にはそのほか、経験値などの獲得量を増やすエコノミーボーナスや3日分のWarshipsプレミアムアカウント権が収録。初心者のスタートダッシュにぴったりのDLCパックとなっている。ちなみに本DLCの定価は税込3305円。今回のイベントはかなりお得に本DLCを入手できる機会となる。

『World of Warships』は公式ランチャーでのサービスを含めると、正式サービス開始から7年が経過している。長らく続く対戦ゲームということで、新規プレイヤーは参入を躊躇してしまう側面はあるかもしれない。このたび打ち出された大盤振る舞いのイベントには、Steam版がサービス5周年となる節目に、新たなプレイヤーを一気に呼び込む狙いがあるのだろう。

そうした狙いが的中してか、本作は瞬く間に普段の40倍以上の同時接続プレイヤー数を記録した。新規プレイヤーも増加していると見られ、初心者同士で戦える状態は続くことだろう。興味のある方はこの機会に大海原の戦いに進出してみてはいかがだろうか。なお弊誌では、本作の入門ガイドとして初心者向けの攻略情報を紹介している。50勝を目指す新人艦長たちの一助となれば幸いだ(関連記事1関連記事2関連記事3関連記事4)。

『World of Warships』は公式サイト、およびSteam/Microsoft Storeで無料配信中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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