JR東日本公式鉄道シム『JR東日本トレインシミュレータ』Steamで正式リリース。“区間変更”で東海道線や中央線などが走行可能に

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は11月15日、『JR東日本トレインシミュレータ』を正式リリースした。本作はJR東日本による公式の鉄道運転シミュレーターである。

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は11月15日、『JR東日本トレインシミュレータ』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込2980円。正式リリースにあわせて、路線を収録したDLCも販売開始されている。

『JR東日本トレインシミュレータ』は、JR東日本による公式の鉄道運転シミュレーターである。本作でプレイヤーは鉄道の運転士となり、実在する路線上で鉄道を走らせる。ブレーキを緩めて車両を加速させ、次の停車駅までの区間を走行。時間や駅停止範囲を考慮しながら、路線ごとに異なる車両を運転することになる。

特徴としては、音や映像へのこだわりが挙げられるだろう。背景には実写の映像が用いられており、鉄道の走行にあわせて運転席から見える線路上の景色が移り変わっていく。線路や車両から響く音は、実際の車両を用いた収録によって、リアルな走行音実現。計器パネルは車両ごとに異なり、速度や操作に応じて動作するなど、公式ならではのこだわりが込められているそうだ。


走行可能な路線としては、東海道線(E233系3000番代)/下り/東京-品川、中央線快速電車(E233系3000番代)/上り/高尾-八王子、大糸線(211系)/下り/松本-梓橋の3区間が用意されている。東海道線と中央線快速電車は3駅、大糸線は5駅の間が走行可能だ。またゲーム本体に付属するのは上記の区間のみとなるが、有料DLCとして東海道線(E233系3000番代)/東京-熱海、中央線快速電車(E233系0番代)/高尾-東京、大糸線(211系)/松本-南小谷が販売中。購入すると対応した区間が走行可能になる。

そのほかの要素としては、駅停車時のドアが開く範囲を3段階の難易度から選択できる。また停止時間が長い場合のスキップ機能が存在するほか、ATS(自動列車停止装置)関連の自動オプションなども、設定から変更可能となっている。


本作を開発しているのは、かつてコンソール/PC向けの鉄道シミュレーターを手がけていた、国内の開発会社音楽館である。現在、同社は業務用のシミュレーターを手がけており、本作では「実際にJR東日本の運転士が訓練で使用している業務用シミュレータ」が体験できると謳われている。

本作『JR東日本トレインシミュレータ』では、Steamにて9月20日に早期アクセス配信がスタート。11月15日に、正式リリースを迎えることとなった。正式リリースにあわせたアップデートとしては、メニュー画面のUIが見やすく変更されたほか、走行可能な区間が変更された。具体的には、早期アクセス版では八高線(キハ110系)上り/高崎~群馬藤岡と、京浜東北線(E233系1000番台)南行/大宮~南浦和が走行可能だったが、正式リリース版では東海道線/中央線快速電車/大糸線の3路線へ変更されている。また正式リリースにあわせて、980円から2980円へと価格変更もおこなわれている。

なお記事執筆時点で、Steamのユーザーレビューでは388件中69%の好評を得てステータス「賛否両論」となっている。日本語のレビューでは、実写映像や音に対するこだわりを評価する声がある一方、演出面の寂しさや、ゲーム本体に含まれる走行可能区間の短さは不満点として指摘されている。


『JR東日本トレインシミュレータ』は、PC(Steam)向けに税込2980円で配信中だ。また有料DLCとして、走行区間が3種類販売中。東海道線(E233系3000番台)/東京-熱海間が税込3980円、中央線快速電車(E233系0番台)/高尾-東京が税込2980円、大糸線(211系)/松本-南小谷が税込2980円となっている。公式サイトによれば、ほかの路線もDLCとして随時配信予定となっている。



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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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