『原神』にて“ナヒーダが猛烈に売上を稼いでいる”ことを示唆するデータに注目集まる。草木萌え、売り上げ伸びる
HoYoverseは11月2日、『原神』に向けてアップデートVer.3.2「虚空の鼓動、熾盛の劫火」を配信開始した。同アップデートでは、新プレイアブルキャラとして「ナヒーダ」が実装された。愛らしくも性能が高いとされる同キャラは、本作の売上までも牽引する存在となっているようだ。本稿には、『原神』新アップデートに関するネタバレとなりうる要素が含まれるため、注意してほしい。
『原神』はmiHoYoが開発し、HoYoverseブランドより展開中のオープンワールドアクションRPGだ。プレイヤーは7つの国と元素が存在する世界テイワットを舞台に、主人公である旅人となって相棒のパイモンと共に世界を冒険していく。本作ではVer.3.0から、砂漠と密林の国スメールを舞台とした新たな旅が展開。新たに草元素のプレイアブルキャラも実装されている。
本作におけるそうした新規キャラたちは、祈願(いわゆるガチャ)システムを通じて入手可能となるのが通例だ。先日配信のVer.3.2アップデートでは、新キャラであるナヒーダが実装。期間限定のイベント祈願「叡智を恵む月見草」でピックアップされ、同キャラを手に入れるチャンスとなっている。TwitterなどSNS上でのナヒーダに関する言及も多く、その人気が伺える。そしてナヒーダはどうやら、『原神』の“売上”も猛烈に牽引する存在ともなっているようだ。
ナヒーダの人気ぶりと本作の売上を結びつけるのが、『原神』のデータ集積サイトGenshinLabだ。同サイトは、本作の売上にまつわるデータを公開している。なお、現在公開されている数字は、中国Apple App Storeにおける売上データとのこと。注目したいのは、同サイトが示す「イベント祈願ピックアップキャラ別の売上グラフ」だ。ナヒーダ登場イベント祈願における開始1日目の売上は、今までのどんなイベント祈願よりも高いのだという。
具体的には、ナヒーダ登場祈願開始後から1日で、『原神』は米ドル換算で約525万ドル(約7億7000万円)もの売上を記録しているとのこと。この数字は、今まで初日最高売上を記録していたウェンティ復刻祈願の約510万ドル(約7億4800万)との売上を上回っている。そして祈願開始から5日間の合算では、ナヒーダ祈願にて『原神』は約2263万ドル(約33億円)を稼ぎ出した様子。これは、絶大な人気を集めた雷電将軍の登場祈願を約125万ドル(約1億8300万円)上回る数字だ。
こうした一連のデータは、あくまでGenshinLab調べによる、限定された市場のデータである点に留意したい。しかし、日本や欧米含むワールドワイドでも同様の傾向はあると考えられるだろう。ナヒーダは、猛烈に『原神』の売上を牽引したと見て違いなさそうだ。また、こうしたナヒーダの“稼ぎっぷり”はRedditなどのコミュニティでも話題になったほか、Game Rantなど各海外メディアも取り上げるに至った。
ナヒーダがこれほどまでにプレイヤーたちの心を惹きつけた背景には、まず彼女が「神」である点が挙げられるだろう。本作では、各国にそれぞれの元素を司る神としてのキャラが存在する。上述のウェンティや雷電将軍もそうしたキャラだ。こうしたキャラたちは各国でのストーリーに深く関わるほか、戦闘などでの性能や使い勝手もかなり高く設定されがち。ナヒーダもその例に漏れず、実装直後からキャラ性能面にて高い評価を受けている。『原神』プレイヤーとしては垂涎のキャラなのである。また、ナヒーダが単純にかわいい点も見過ごせない。かわいいナヒーダと旅をしたい一心で、祈願に全身全霊を注ぐ旅人もいることだろう。なお、ナヒーダの日本語版キャラクターボイスは、人気声優の田村ゆかりさんが担当している。
『原神』アップデートVer.3.2「虚空の鼓動、熾盛の劫火」は現在配信中。ナヒーダが入手できるイベント祈願「叡智を恵む月見草」は、11月18日18時59分まで実施予定だ。また、宵宮の復刻祈願である「天の川に咲きし大輪」も合わせて実施中であるため、こちらにも目を向けてみてほしい。
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