AIお絵描き人狼『AIアートインポスター』Steam/スマホ向けに早期アクセス配信開始。イラスト生成AIを用いた偽物探し
国内のゲーム開発会社ポケットペアは11月4日、『AIアートインポスター』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Android。価格はSteam版が税込520円。iOS/Android版については基本プレイ無料で配信予定となっているが、現在はサーバー負荷テストのため招待制となっている。
『AIアートインポスター』は、AIにイラストを描かせて仲間外れを探す、お絵描きパーティーゲームである。本作の世界では、AIで絵を描くアーティストたちが、展示会に向けて共通のテーマに沿ったイラストを準備していた。しかし参加アーティストたちの中には、1人テーマを知らないアーティストが紛れ込んでいる。本作でプレイヤーは、展示会の参加アーティストの1人としてゲームに参加。ほかのアーティストたちが描いたイラストを見て、偽物のアーティスト(インポスター)を探し出すことになる。
本作でプレイヤーは、まずはアーティストとして展示用のイラストを用意する。AIに対して、ゲーム内の機能を使って文章で指示を出し、イラストを生成。AIは、指示に応じていくつかの候補を提示してくれるので、その中から1枚を展示用のイラストとして選んでいく。
続いてアーティストたちは、それぞれが用意したイラストを見せ合い、誰がテーマを知らない偽物のアーティストなのかを推理する。全員が2枚のイラストを披露した時点で、偽物のアーティストだと思うプレイヤーへ投票を実施。偽物のアーティストを投票で当てられれば、テーマを知っているアーティストたちの勝利となる。ただしその際、偽物のアーティストがテーマを言い当てると、偽物側の逆転勝利となってしまう。
つまり本作では、アーティスト側はテーマを偽物に悟られないようにしながら、偽物を推理。偽物のアーティストは正体を隠しながら、テーマを推理することになるわけだ。いわゆるお絵描き人狼に、AIによるイラスト生成という最新の技術を取り入れた遊びが繰り広げられる。
本作では、3人から8人でのオンラインマルチプレイに対応している。世界の誰かとのマッチング以外に、ルームコードを知っているプレイヤー同士でのマルチプレイが可能。マルチプラットフォームにも対応しており、PC(Steam)/iOS/Android版のプレイヤーが同じゲームに参加できるという。また1回のプレイ時間は5分程度で、勝敗に関わらずサクサク次の試合へと進んでいけるそうだ。
なおプレスリリースによれば、現在本作のiOS/Android版は、サーバーの負荷テストのために招待制となっている。iOS/Android版でプレイしたい場合には、招待コードの入力が必要。Steam版を購入したプレイヤーか、iOS/Android版で招待されたプレイヤーからコードをもらうことで、スマートフォンからプレイ可能になるそうだ。
本作は早期アクセス配信期間として、約1年間を見込んでいる。配信開始現在のコンテンツとしては、本稿で紹介した内容のほか、280種類以上のテーマや20種類のプレイヤーアバター、AIの画風を変える14種類のアートスタイルなどが盛り込まれているとのこと。正式リリースに向けては、QoL(遊びやすさ)関連の改善および、新しいゲームモードやアートスタイルなどコンテンツの追加が実施予定。なお、正式リリース時もしくはその間際に、価格がやや上昇する可能性もあるとのこと。
『AIアートインポスター』はPC(Steam)向けに、税込520円で早期アクセス配信中。iOS/Android版は現在招待制となっており、基本プレイ料金は無料となっている。
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