Respawn Entertainmentは10月25日、『Apex Legends』シーズン15「エクリプス」のゲームプレイトレイラーを公開した。それに先だって弊誌は、Electronic Artsよりメディア向けインタビューに招待していただいた。インタビューにて、新マップ「ブロークンムーン(Broken Moon)」の詳細について開発者に話を伺った。
── 新マップは将来的には競技シーンに使えるような設計とのことですが、すでに競技マップとして使われているワールズエッジやストームポイントと共通する要素はありますか。
リードレベルデザイナーJeff Shaw氏(以下、Shaw氏):
そうですね、(ワールズエッジやストームポイントと同じく)競技シーンにも向いたマップとなるように設計しています。マップ開発の中で、ALGSのプレイヤーたちにも実際にプレイしてもらっていました。スキルのあるプレイヤーも含め、新マップに慣れるにはある程度の時間を要すると考えています。
── スカルタウンやフラグメントよりも激戦区となりそうな、乱入が多発するエリアはありますか?
Shaw氏:
スカルタウンやフラグメントは、開発チームとしてはもともと激戦区となるようにはデザインしていなかったんです。プレイヤーの方たちが自らトレンドを作り上げてくれたのは、興味深いところです。ブロークンムーンでは、激戦区になりそうな場所としていくつかPOIとして作っているものの、実際にそれがどうなるかはプレイヤーの反応を見守りたいと思っています。またほかの場所についても、プレイヤーから気に入ってもらえるエリアが出てくるかどうか、実際の反応を楽しみにしています。
── 新マップには、カーゴボット・フライヤー・マーヴィンのようなアイテムギミックは用意されていますか?
Shaw氏:
はい。ブロークンムーンではルートティックが用意されています。
※ルートティック……キングスキャニオンに点在する、破壊すると複数のレアアイテムを落とす小さなロボット。
── 新マップには、ストームポイントのようなPvE要素は存在しますか?
Shaw氏:
PvE要素は導入していません。というのも、今回の新マップは基本的な部分にこだわって作ろうという意図があったからです。リングに向かってみんなが移動する、といったゲームの基本的な要素を重視しています。
── ジップレールにはパスファインダーのジップライン/オクタンのジャンプパッドなどを使って途中乗りすることはできますか?
Shaw氏:
もちろんできます。ジップラインの基本的な動作はすべてジップレールでもできるようにしています。途中から乗ることも、途中で降りることもできます。
── 移動経路が敵に予測される点では、ジップレールはグラビティキャノンにも似ている印象です。設計意図に大きな違いはありますか?
Shaw氏:
グラビティキャノンに関しては開始/終了地点が固定されており、一度乗ったら決められた場所に飛ばされるだけのギミックでした。ジップレールでは、途中で降りるという選択肢がもたらされる点が大きな違いとなります。
── トレイラーを見るとジャンプタワーが存在しないように見えます。ジップレール以外に大きく移動する手段は用意されていますか?
Shaw氏:
ジップレール以外にも、ジップラインやジャンプタワーも少なくとも一か所用意されています。またアップドラフトという要素も存在します。上昇気流が発生している青く光っている場所で、プレイヤーが上に乗ると押し上げられて移動できるギミックです。
── アップドラフトで飛びながら戦うこともできますか?
Shaw氏:
上昇気流に乗っている間は、基本的には武器や一部のアビリティは使えない状態となります。マップから落ちたときにデメリットをもたらすようなセーフティネット要素となるわけです。一方でポジティブな利用もできます。たとえば上昇気流を使って別の場所に移動する、というような使い方もされるかと思います。
── キングスキャニオンのバンカーでのコースティックのように、特定のレジェンドが大活躍するエリアはありますか?
Shaw氏:
そうですね、バンカーについては防衛型レジェンドが守りやすいエリアです。我々もバンカーは好きなエリアなのですが、新マップについては各レジェンドがそれぞれの能力を活かして活躍できるように設計されています。多くのレジェンドがいろいろな方法で活躍できるように意識してデザインされています。
── ありがとうございました。
『Apex Legends』シーズン15「エクリプス」は11月2日開幕予定だ。新マップ「ブロークンムーン」を含む、新シーズンの要素についてはメディア向け発表会でも詳細が明かされているので、気になる人はそちらも参照されたい(関連記事)。