自由ローグライクRPG『Elin』はSteamで早期アクセスにて配信へ。サバイバルやクラフト要素が追加された『Elona』の後継作【UPDATE】

個人ゲーム開発者のNoa(Lafrontier)氏は10月2日、『Elin』のSteamストアページを公開した。『Elin』は、『Elona』の開発者noa氏が手がけるローグライク作品である。

個人ゲーム開発者のNoa(Lafrontier)氏は10月2日、『Elin』のSteamストアページを公開した。Steamのストアページによれば、日本語および英語字幕に対応予定。早ければ年末にSteamでの早期アクセス配信開始が予定されている。


『Elin』は、『Elona』の開発者noa氏が手がけるローグライク作品である。フリーゲーム『Elona』は、2007年に公開されたローグライク作品だ。舞台になるのは、異形の森の拡大によって戦争が起ころうとしている、イルヴァと呼ばれる世界。プレイヤーは、ノースティリスという土地に流れ着いた何者かである。要素としては、11種類以上の種族が選択可能なキャラクターメイクや一部ランダム構築されるオープンフィールド、ターン制の行動システムなどが採用されている。エーテルの風が吹く世界で、メインクエストを追うもよし、NPCの殺害や窃盗に走るもよし、プレイヤー次第の冒険が展開されてきた。公開以来、国内外の多くのプレイヤーが、自由ゆえの深い沼にハマってきたほどである。


本作『Elin』は、『Elona』の後継作として開発中のローグライクRPGである。舞台になるのは、『Elona』開始時点から約30年前のイルヴァ。プレイヤーは、『Elona』で馴染み深いノースティリスと、その南にあるミシリア地方を主に冒険。ストーリーにおいては、異形の森を巡る人間とエレアの壮大な物語の序章が繰り広げられる。システム面ではターン制の行動システムなど、従来のローグライクらしいゲームプレイは引き継がれている。ランダム生成によるダンジョンや固定マップには、自由な冒険が待ち受けているのだろう。一方前作と異なる点としてはクラフトやサバイバル、建設要素が追加されている。サンドボックスRPGとも称されており、街の建設と運営がおこなえるようだ。また、本作では視点がクォータービュー形式へと変更されており、グラフィックも強化されている。


『Elin』は『エリン宿(Elin’s Inn)』とも呼ばれ、2019年頃より海外の掲示板Redditなどで開発状況の報告やアルファ版の公開がおこなわれてきた。今回のSteamストアページの公開も含めてリリースに向けて着実に進捗が積み重ねられているのだろう。本作の情報としては、Noa氏によるRedditへの投稿によると、本作のメインエリアがノースティリスとミシリアとなり、グローバルマップにはサウスティリスやザモンも含まれている点が明かされている。また『Elona』から30年前ということで、『Elona』のキャラクターも何名か登場。年齢から逆算すると、誰が登場するかおおよその想像がつくかもしれないそうだ。ストーリーに関わるミシリアの情勢についても記されているので、本作の世界設定に興味があるなら目を通してみてもいいかもしれない。

Steamのストアページによれば、本作は1年から長くて2年ほどの早期アクセス期間が予定されている。早期アクセス配信中には、メインシナリオ/メインクエスト/サブクエスト/ユニークNPC/イベント/アイテム/レシピなどが追加予定。戦闘/建設/クラフト要素を含む全体的なバランス調整についても予定されている。最終的には『Elona』よりも遥かに広い世界を目指して、完成後もアップデートが継続予定であるそうだ。

また最初に早期アクセス配信されるバージョンは、だいたいリリース初期の『Elona』と同じ完成度のアルファ版であり、ゲーム序盤数時間ほどが完全に遊べるという。リリース時期としては早ければ年内とされており、Steamの前に公式Discordで公開される可能性もあるとのこと。

【UPDATE 2022/10/3 12:15】
Steamストアページでの新たな情報公開に伴い、早期アクセス配信時の内容とリリース時期について加筆


『Elin』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信予定となっている。


※ The English version of this article is available here

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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