バンナムのAI実況者プロジェクト「プレイBYライブ」発足。ゲームを遊び、コメントを拾い、リアクションを返す人工知能キャラ

バンダイナムコエンターテインメントは9月29日、AIキャラクターによるライブ配信・実況プロジェクト「プレイBYライブ」の発足を発表した。テスト中のAI実況者の活動が本格化するほか、ガンダムファン向けAIキャラも登場予定だ。

バンダイナムコエンターテインメントは9月29日、AIキャラクターによるライブ配信・実況プロジェクト「プレイBYライブ」の発足を発表した。「ゴー・ラウンド・ゲーム(ごらんげ)」の活動が秋から本格化するほか、ガンダムファン向けのAIキャラクターも登場予定とされている。


「プレイBYライブ」は、“独立したバーチャルキャラクター像の具現化”を掲げる、AI技術を使ったライブ配信・実況プロジェクトである。AIキャラクター向けのゲーム環境で、ディープラーニングを用いたAIキャラクターが視聴者と絡みながらゲームの実況配信などをおこなうという。

システム面の特徴としては、意思決定AI/集団対話AI/音声合成AIの3つが挙げられている。意思決定AIは、ゲームのプレイや攻略をおこなうAIだ。従来のゲーム攻略AIは、プレイヤーの対戦相手や協力相手であった。意思決定AIは配信を前提に、キャラクターらしさや配信が盛り上がることを意識して、ゲームをプレイ。さらに視聴者のコメントなどを取り入れて攻略方針を変えたり、自らの思考を視聴者に説明したりなど、ゲーム配信に必要な機能を搭載したシステムとして、開発されているという。

そして集団対話AIは数百人の視聴者を想定し、大量のコメントから面白いコメントなどをピックアップ。AIならではの記憶力と迅速なテキスト解析によって、リアクションを返す。また音声合成AIによって、感情のこもった音声を生成。3つの特徴によって、ゲームをプレイして配信するAIキャラクターが成り立っているようだ。

「プレイBYライブ」の具体的な活動としては、まず「ゴー・ラウンド・ゲーム」の活動が本格化されるという。「ゴー・ラウンド・ゲーム」は、バンダイナムコエンターテインメントが2022年6月より試験運用してきた、「プレイBYライブ」の第1弾企画だ。現在AIVTuber(じっきょロイド)として、AIキャラクターの夕映および佐鳥ネオンが活動中。両名による特殊ルールを取り入れた2人対戦麻雀の様子などが、YouTubeで放送されてきた。

今秋の本格稼働後は新たなAIキャラクターが登場するほか、より個性的なプレイスタイルへの成長やAIキャラクター同士のリーグ戦などが展開されていくそうだ。また「プレイBYライブ」の活動としては、AIキャラクター「メロウ」も登場予定。メロウはガンダムメタバース向けに開発が進められており、ガンダムファンが集う場所を盛り上げることに特化したAIになっているという。

「プレイBYライブ」の第1弾プロジェクト「ゴー・ラウンド・ゲーム」は、今秋より本格稼働予定だ。


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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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