Steam版『サイバーパンク2077』プレイヤー数急増。最新アプデと“聖地巡礼”の相乗効果か


サイバーパンク エッジランナーズ」が9月13日からNetflixにて配信された。これを受けてPC(Steam)版『サイバーパンク2077』のプレイヤー人口はアニメ配信前と比較して、3倍近く増加しているようだ。TheGamerが報じている。

「サイバーパンク エッジランナーズ」は、『サイバーパンク2077』のスピンオフアニメ。ゲーム開発元であるCD PROJEKT REDと株式会社トリガーが共同で制作を手がける作品だ。

ゲーム版である『サイバーパンク2077』においては、エッジランナーズアップデート(パッチ1.6)が9月7日よりアニメ配信に先がけて実施。ワードローブ機能やアニメ作品内のキャラクターたちが愛用していた銃などが追加され、アニメ関連の隠し要素も複数追加された(関連記事)。本アップデートに加えてアニメも配信された現在、Steam版『サイバーパンク2077』のプレイヤー数は急増を見せているようだ。

Steam版『サイバーパンク2077』の同時接続プレイヤー数は直近では6万人前後をキープ。アニメ版配信前と比べると約2~3倍の増加となっている(SteamDB)。多くのプレイヤーがナイトシティに足を踏み入れているようだ。増加したプレイヤーの中には、アップデートによる新要素だけでなく、アニメの“聖地巡礼”を目当てにするプレイヤーもいることだろう。

「サイバーパンク エッジランナーズ」は、ゲーム版『サイバーパンク2077』の世界観を忠実に再現したアニメ作品となっている。ゲーム版と同じくナイトシティを舞台とするだけでなく、本作に登場する場面のいくつかは『サイバーパンク2077』のゲーム内でも確認することができるようだ。

本作はレビュー集積サイトRotten Tomatoesのユーザー平均スコアにて97%と高評価を獲得。ユーザーレビューを見ると、上記のようにゲームの世界観を忠実に再現している点のほか、トリガーが手がけるアニメーションも好評を集めているようだ。

なお弊誌は「サイバーパンク エッジランナーズ」のプロデューザーを務める本間覚氏とエルダー爽氏にインタビューを実施している(関連記事)。インタビューではCD PROJEKT REDとトリガーの“こだわりのぶつかり合い”の結果、本作が生み出されたことが明かされている。Rotten Tomatoesのレビューにおいても『サイバーパンク2077』とトリガーの持ち味が詰まっているとの声があり、そうした制作過程はユーザー評価にも反映されていそうだ。

Image Credit: Rotten Tomatoes


なお過去には、同じくCD PROJEKT REDの手がける『ウィッチャー3 ワイルドハント』においても同様の現象が見られた。2021年12月にドラマ版「ウィッチャー」シーズン2が配信された直後には、Steam版『ウィッチャー3 ワイルドハント』の同時接続プレイヤー数は同年11月と比べて2倍近く増加したことがある(TheGamer)。今回の『サイバーパンク2077』と同じく、関連作品の配信がゲーム版を盛り上げた一例といえるだろう。

『サイバーパンク2077』は現在各プラットフォーム向けのストアで半額セールを実施中。こちらもプレイヤー数増加に一役買っていそうだ。PC(Steam/GOG.com)版およびXbox One/Xbox Series X|S版のセールは9月21日に、PS4/PS5版は9月29日に終了予定。この機会にアニメと併せて、欲望渦巻く近未来都市ナイトシティを堪能してみてはどうだろうか。