Respawn Entertainmentは9月17日、『Apex Legends』に向けて9月21日配信予定の次回アップデートにおける、さらなる調整内容を発表した。フラットラインの一部スキンにおけるアイアンサイトの視認性が調整される。
『Apex Legends』はRespawn Entertainmentが手がけるオンラインFPS。メインとなるバトルロイヤルモードでは、1~3人の部隊でマッチに参加。マップの上空を横断するドロップシップから武器をもたずに降下して、アイテムや武器を現地調達しながらチャンピオンを目指す。武器には道中で拾ったアタッチメントを装着可能。反動や武器持ち替え速度などを改善するバレルスタビライザーやストック、ADS(照準覗き込み)時の倍率や見やすさを変化させるサイト・スコープなどが存在する。一方で、サイト・スコープを装着しない場合、ADS時には武器ごとのアイアンサイトを通して照準をおこなう。
本作に向けて9月21日から開催予定の「ビースト・オブ・プレイ コレクションイベント」に伴うアップデートでは、そのアイアンサイトにメスが入るようだ。開発元Respawn Entertainment公式Twitterアカウントは本日9月17日、アサルトライフル系武器であるフラットラインの、一部スキンにおけるアイアンサイトの視認性を調整予定であると発表。調整がおこなわれるのは、フラットラインの「ヒートシンク」および「リベレーション」のスキンにおけるアイアンサイトだ。公式サイトでは、調整前後の比較画像も掲載されている。
まずはヒートシンクのアイアンサイトを見ていこう。現在のヒートシンクでは照準器の下部分に隙間が存在し、向こう側を見通せるような作りになっている。一方で、調整後は隙間がほとんどなくなり、見通しがきかなくなるようだ。
なおヒートシンクは、2020年2月から5月まで開催された本作シーズン4でのバトルパスにおいて、最大バトルパスレベルとなる110での報酬であった。同シーズンのバトルパスでは、ヒートシンクのほかにカラーリングの異なるヘヴィメタルも報酬として用意。ヒートシンクと同形状のアイアンサイトを備えている。発表では明かされていないものの、ヘヴィメタルのアイアンサイトも同様の調整を受けるものと思われる。
一方でリベレーションのアイアンサイトでは、両横の部分の出っ張りがなくなるようなかたちで調整されるようだ。こちらはヒートシンクとは違って、視認性が向上する調整となる。なおリベレーションは今年7月の外伝コレクションイベントで登場したスキンだ。
ヒートシンクについては2年以上前のバトルパス限定報酬であり、その際に入手できなかったプレイヤーや後から本作を始めたプレイヤーにとっては入手不可能なスキンであった。しかしながら、同スキンは先述のとおりアイアンサイト下部の隙間によって通常スキンよりも視認性が良い。ヒートシンクは現在入手不可能にもかかわらず、ゲームプレイにやや有利になる要素を備えているわけだ。そのためヒートシンクの再販を求める声は根強く、カラーリング違いのスキンが再販されるという風説が広まることさえあった。
なおアイアンサイトの視認性の調整について、開発元は本作の競技性に可能な限りの公平さを保つためであると説明している。また本作におけるアイアンサイトは、プレイヤーがより良いサイト・スコープをマッチ内で探し求めるように意図されているそうだ。サイトなどを付けずとも運用しやすいアイアンサイトの存在は、開発元の狙いと異なるのかもしれない。さらに開発元は、スキンによるデザインの違いがサイトの機能に影響すべきではないとの方針をもっているようだ。ヒートシンクについてはそうした背景のもと、フィードバックを受けて今回調整に踏み切るのだそうだ。
そのほかのアイアンサイトの視認性が通常スキンと大きく異なる有償スキンとしては、R-99の「ゼロポイント」などが挙げられるだろう。こちらについてはサイト両横部分の出っ張りはあるものの、サイト部分は通常スキンよりも少し視認性が良いといえる。ゼロポイントも過去のバトルパス報酬であり、現在は入手不可。開発元の調整方針を見るに、こちらも今後調整される可能性はありそうだ。
またウィングマンやR-99などは、限定報酬・限定販売ではない通常レジェンダリースキンのアイアンサイトが、通常スキンよりも見やすいとの声が多い。一方で通常レジェンダリースキンは、無償で一定量入手可能なクラフトメタルを利用して獲得することもできる。そのため新規プレイヤーでもプレイを続ければ入手の機会があるスキンだ。これら通常レジェンダリースキンのアイアンサイトにも、今後調整が入るのかは注目されるところだろう。