任天堂は9月13日、シリーズ最新作『ファイアーエムブレム エンゲージ』を発表。Nintendo Switch向けに 2023年1月20日発売すると告知した。人気シリーズの新作にファンたちが沸くなか、一部の者たちは本作主人公のデザイン、特にその“カラーリング”が気になって仕方ないようだ。コミュニティの大喜利状態をTwinfiniteなどが伝えている。
『ファイアーエムブレム エンゲージ』では、4つの王国と1つの聖地からなるエレオス大陸を舞台に、新たな主人公の戦いが描かれる。本作の主人公は「リュール」という名の神竜だ。邪竜との戦いののち千年の眠りについていたというリュールは、邪竜復活阻止のため仲間たちと協力。過去シリーズキャラクターなどを呼び覚ます能力などをもって、戦いに赴くのだ。
そしてリュールは神竜とはいえ、人間の姿を取っている。キービジュアルでは男性的・女性的に描き分けられたデザインが提示されているものの、トレイラーでは男性的な方のリュールがメインとなっている。外見の特徴としては、美しい顔立ちと貴族のような衣装があげられるだろう。そしてもうひとつ、かなり目立つ部分がある。カラーリングだ。
リュールのカラーリングは、鮮やかな赤と青をふんだんに利用している。それらの色は衣装だけにとどまらず、髪の毛や目の虹彩にまで配されている。リュールの首から上の配色を見てみると、赤・青・赤・青が交互に目を刺激するかなりヤンチャな塩梅。この特徴的すぎるカラーリングが、多くのユーザーに「連想」を引き起こしてしまったようだ。
SNS上では海外ユーザーを中心として、リュールをさまざまなものに例える大喜利めいた状況が繰り広げられている。たとえば、「歯磨き粉」だ。Colgateというブランドの製品や、日本国内でもおなじみのアクアフレッシュなどに例えるツイートが投稿されている。いずれも赤と青をイメージカラーとしており、偶然リュールと被ってしまったかたちだ。
そして「赤と青」なるカラーリングからは、無関係のキャラクターたちも想起されているようだ。例としては「仮面ライダービルド」「キカイダー」など、同様のカラーリングをもつキャラクターらが連想されているようだ。そして、ペプシコーラのマスコットキャラであるペプシマンに例える声も複数ある。赤と青といえば、ペプシブランドを示すカラーでもあり、連想は仕方ないだろう。「赤と青キャラ」には先輩が多い様子である。
ほかには、赤と青は国旗にもよく用いられているカラーリングだ。星条旗などのほか、青・白・赤の配色はフランス・オランダ・タイ・フィリピンなど多数の国の国旗で利用されている。リュールの姿を見て、そうした国旗に思いを馳せてしまうユーザーも見られるようだ。また、そもそも赤と青という色の取り合わせそのものが、ポピュラーで普遍的なコンビネーションともいえるのだろう。
SNS上では現在も、こうした“赤青大喜利”が引き続き繰り広げられている。かくいう筆者も、リュールの姿をはじめて見た時にすぐ連想したのは「床屋のグルグル」こと赤と青のサインポールだった。また、「ホットとコールド」「3Dメガネの左右」「赤コーナーと青コーナー」「S極とN極」「カスタネット」などほかにも多数の例が思い浮かぶ。いまはツッコまれがちなリュールのカラーリングも、そうした馴染みある「赤青のモノ」のひとつに仲間入りしていくかもしれない。
『ファイアーエムブレム エンゲージ』はNintendo Switch向けに、 2023年1月20日発売予定だ。
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