『スプラトゥーン3』では“ボーイな見た目”でもスカートをはける。スキなギアで自由にいこう

『スプラトゥーン3』の衣装にまつわる仕様が、コミュニティの反響を呼んでいるようだ。本作では、プレイヤーの見た目の種類にかかわらず、自由な服装ができるようになっている様子である。

本日リリースされた『スプラトゥーン3』の衣装にまつわる仕様が、コミュニティの反響を呼んでいるようだ。本作では、プレイヤーの見た目の種類にかかわらず、自由な服装ができるようになっている様子である。


『スプラトゥーン3』は本日9月9日にリリースを迎えた、任天堂のアクションシューティングゲーム『スプラトゥーン』シリーズの最新作。多くのプレイヤーが現在本作をプレイしていることだろう。SNS上では現在、そうしたプレイヤーたちの感想のシェアなども盛んにおこなわれている。そうした中、本作の衣装/装備である「ギア」にまつわる仕様の変化に、反響が寄せられているようだ。具体的には「男性風のキャラでもスカートをはける」など、性別に縛られないギアの装備が可能になっているのだ。

というのも、前作『スプラトゥーン2』までは、一部ギアについては性別による装備の制限が存在した。まず同作では、キャラメイク時にガール/ボーイを選択するかたち。つまり、男女の性別という枠組みのなかでキャラを選ぶ必要があったわけだ。そして、amiibo連動で手に入るギアには、ガール/ボーイどちらかでしか装備できないものも存在。その一例が、amiibo付属の「スクールブレザーL」といった、スカートを着用するギアだった。

しかし、『スプラトゥーン3』においてはそうした制限が撤廃。見た目がどうあれ、好みのギアを自由に装備できるようになった様子だ。上述のスクールブレザーを男性風の見た目のキャラに着せたり、また女性風の見た目でパンツスタイル制服も可能に。Twitter上では、そうした自由度の向上について、歓迎するユーザーの声が多く見受けられる。


そもそも『スプラトゥーン3』では、キャラメイクにあたって明確なボーイ/ガールの選択が存在しないなど、ジェンダーの垣根を取り払う包括的な取り組みがなされている。キャラメイク時には、「キミは誰なんだ?」と性別ではなくアイデンティティを問われるかたちだ。見た目もジェンダーもプレイヤーが自由に定義できるなかで、ギア装備の“性別縛り”が撤廃されたのも自然の流れだろう。

なお、同じく任天堂発の作品における「性別と服装」にまつわる取り組みとしては、『あつまれ どうぶつの森』の例が挙げられる。同作では、「男性プレイヤーが女装しても、NPCから驚かれなくなる」といった変化が盛り込まれていた(関連記事)。プレイヤーがゲーム中でどのような見た目を選択しても、違和感がないようにとの配慮だろう。幅広いプレイヤー層にアプローチする任天堂作品において、そうした取り組みは今後も続いていきそうだ。

『スプラトゥーン3』はNintendo Switch向けに現在発売中だ。『スプラトゥーン』シリーズamiiboをおもちの方は、自由度の増した環境にて好きにギアおしゃれを楽しんでみてほしい。



※ The English version of this article is available here

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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