国内のゲーム開発者ただすめん氏は9月6日、『推色-オシイロ-』を9月14日に配信開始すると発表した。PC向けのフリーゲームとして無料で配信予定となっている。
*3月に公開された動画
『推色-オシイロ-』は、ペンライトを振って悪霊と戦う、新感覚3Dホラーゲームである。本作の舞台は、千葉レジェンドアリーナという曰く付きの施設だ。20年以上前、千葉レジェンドアリーナでは建設作業中に身元不明の人骨が大量に発掘された。祈祷師を派遣して調査をおこなったところ、複数の地縛霊が発見されたものの、彼らは無害だと判明。人に害を成す怪異は確認されなかったため、竣工から20年以上に渡ってそのまま施設が運営されてきた。しかし、ある日開催されたバーチャルアイドルたちのライブイベントを機に状況が急変。無害な地縛霊たちが、受肉を求めて人を食らう厄介な怪異へと変貌してしまったそうだ。
本作でプレイヤーは、表向き改装工事中となっている千葉レジェンドアリーナへ足を踏み込み、事態を調査する。アリーナ内を進んでいると、悪霊がプレイヤーへと襲いかかってくる。そこでプレイヤーは、手に持ったペンライトを振る。悪霊のつけたブレスレットなどの色にあわせてペンライトの色を変化させ、さながらアイドルライブのように地縛霊を撃退。歌とBGMをバックに、制限時間内に一定回数ペンライトを振ることで、厄介な霊たちと戦いを繰り広げていく。
またアリーナ内には、光り輝くバーチャルアイドルのイラストが張られている。展示物は、ペンライトの色をあわせて振ることで破壊可能。アリーナ内に展示されたアイドルのイラストも、ゲームの進行に関わっている。要素としては、3段階の難易度も存在。アイドルライブと心霊を組み合わせた、奇怪な恐怖体験が展開される。
本作を開発しているのは、国内のゲーム開発者ただすめん氏だ。過去作としては、『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』などをリリース。奇抜なコンセプトと意外としっかり遊べるゲームプレイで、プレイヤーの支持を集めてきた。2022年6月に配信された『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』Steam版においては、ユーザーレビュー42件中95%の好評を得てステータス「好評」を獲得している。
本作『推色-オシイロ-』では、2022年1月から開催されたクラウドファンディングキャンペーンを経て、開発が進められてきた。ツイートによると、本作にはバーチャルタレント事務所Re:AcTに所属するVTuber姫熊りぼんさん、丸餅つきみさん、夢川かなうさんが出演。作中に登場するバーチャルアイドルのボイスや歌を、実際のVTuberたちが務めているようだ。また本作はクラウドファンディングキャンペーンの支援者向けに、本日より先行配信もおこなわれている。
『推色-オシイロ-』は、PC向けのフリーゲームとして9月14日に配信予定。またただすめん氏による個人サイト「くそいサイト」では、過去作のフリーゲームが公開中だ。
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