『Apex Legends』チートを使って1人も倒せない不正者が憐れまれる。当人は武器のせいだと言い訳


Apex Legends』において、情けなさすぎる敗北を喫したチーターを収めた動画が注目を集めている。Dexertoが伝えている。


PC版『Apex Legends』におけるチート利用者の存在は、長らく本作に影を落としている問題だ。それでも、2020年よりBAN権限を持つ公式セキュリティアカウントとして、HideoutsことConor Ford氏も活動。昨年には、日本含むアジア向けのチーター通報窓口でも活躍するRin Matsuoka氏が増員されるなど、ゲーム側からもさまざまな対抗策が講じられており、一定の成果を上げてきた。しかし、それでもなお、チート利用者は一定数存在するのが現状だ。

そしてこのたび、誰の目にも明らかなチートを使用しながらストリーミング配信する不正者が現れた。海外掲示板Redditにてユーザーが不正者の配信の様子を録画し、投稿している。

録画では、不正者がTikTokにてゲームプレイを配信する様子が収められている。壁の向こうの相手が全員赤く光っており、相手のレジェンドの種類や行動まで把握できそうなほどそのシルエットはくっきりと表示。不正者のチームには索敵可能なレジェンドがいないため、このような相手の姿の表示が出るはずはない。そもそも、このような色で索敵した相手が表示される能力は本作に存在しない。明らかに、壁の向こうの相手の位置を表示させるチート(ウォールハック)を使用していることがわかる。

不正者はチートによって表示された敵の位置を頼りに、味方を待たず攻撃を開始。しかしながら、雲行きは怪しい。1対2で強引に撃ち合った結果、相手の片方を倒しきれず五分五分のダメージに。不正者は一度物陰に隠れて仕切りなおそうとするものの、相手は好機を逃さなかった。それほどダメージを受けていない方の相手が突撃。不正者はその行動もウォールハックにて確認していたものの、残り少ない体力ではどうしようもなかった様子。あえなくダウンさせられてしまったのである。なお不正者は“敗北”直後、敗因はL-スターだという言い訳を残している。

動画が投稿されたスレッドには、不正者の無様な負け方を半ば憐れむようなコメントが寄せられている。中には、ウォールハックを使用していても惨敗を喫する不正者の立ち回りを指摘し「(本作のプレイを)完全にやめてしまうべきだ」との声も。一方で、不正者の言い訳に利用されていたL-スターの使いにくさについては、同意するユーザーもちらほらと見られる。

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byu/derreck_not_eric from discussion
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たしかに現在のL-スターは、やや使いづらい武器といえるだろう。しかしながら、不正者がプレイしていたのはアリーナモードだ。本モードでは勝利時などに獲得可能なポイント(クラフト材料)にて任意の武器を購入できる。そして不正者のチームは動画の時点で1勝を収めており、基本的には相手よりも良い武器を購入できるはずなのだ。つまり不正者は、ほかの武器も比較的自由に選べるなかでわざわざL-スターを購入して撃ち負けたわけだ。

さらに、ウォールハックはFPSにおいて非常に強力なチートだ。相手の飛び出してくる場所とタイミングが把握できるため、あらかじめ狙いをつけて撃ち合いを始めることが可能になる。そのため、たとえL-スターしか使えない状況であっても、撃ち負けるのはチーターにとって大失態だといえる。一方で今回の不正者の惨敗は、武器の強弱以前の問題といえそうだ。相手が2人いることが明確な状態での向こう見ずな立ち回り、使い慣れない武器の選択など。チートでは埋めきれない腕前や知識の差が出たかたちだろう。

なおReddit上にはこうした不正者の目的を、チートの宣伝や販売にあると推測するユーザーも。チートは、ゲームプレイの腕前を改善しなくとも、使用者に大きなアドバンテージをもたらすものだ。同ユーザーは今回の不正者では良い宣伝にならないだろうとしつつも、腕前が良くない方がチートの効力が際立つとの考えを示している。

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ちなみに、今回問題となった不正者にはさらなる鉄槌がもたらされたようだ。現在不正者のTikTok上には動画がひとつ残るのみ。その動画によれば不正者は現在EAアカウントを停止されたようだ。「もう二度とチートを使わないのでアカウントを戻してほしい」と、誰に向けるでもなく懇願し続ける様子が収められていた。

なお、堂々とストリーミング配信をおこなうチーターの登場は今回が初めてではない。短期間でアカウント停止から復活するチーターや、アカウント停止をまったく恐れないチーターは以前にも確認されたことがある(関連記事)。今回の不正者についてもTikTok上の動画ではアカウントを戻してほしいと懇願しながらも、不正対策を恐れていないようにも見える。いずれにせよ、チーターの相手をする必要のあった相手のプレイヤーにとっては迷惑極まりない出来事だっただろう。チートツールの使用を未然に防ぐ、さらなる対策が期待されるところだ。