『ウマ娘』バランス調整9月2日11時30分ごろ実施へ。スピード実質1250が実質1400に、新シナリオのスキルPt獲得量も増加


Cygamesは8月31日、『ウマ娘 プリティーダービー』のバランス調整を9月2日11時30分ごろに実施すると発表した。基礎能力の上限超過分のレースにおける影響について、現在の1/8から1/2へ変更。また新シナリオ「つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ」で獲得できるスキルPtも増加するという。

『ウマ娘 プリティーダービー 』は、偉大な記録を刻んだ競走馬の名前と魂を継承したウマ娘たちが織りなす、クロスメディアコンテンツ。ゲーム版は、プレイヤーがトレーナーとなりウマ娘たちを育てる、育成シミュレーションゲームである。本作においては、8月24日に新シナリオ「つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ(以下、グランドライブ)」が登場した。あわせて従来1200だった基礎能力の上限突破も導入。基礎能力の上限は育成シナリオと因子によって異なり、グランドライブではスピード1600/スタミナ1300/パワー1300/根性1500/賢さ1300。一方、1周年にあわせて実装された「Make a new track!!~クライマックス開幕~(以下、メイクラ)」では、スピード/パワー/根性の上限は従来と変わらないものの、スタミナ1900/賢さ1500までの育成が可能となっている。

従来主流だった育成シナリオ「メイクラ」では、高ステータスで高スキルポイントのウマ娘が育成可能となっていた。ただしメイクラでは、1回の育成に1時間弱かかるという欠点がある。そのため新シナリオのグランドライブにおいては、メイクラより所要時間が短いことが望まれていた。実際のところ、8月24日に実装されたグランドライブでは、少なくともメイクラよりも短時間でウマ娘が育成可能であり、所要時間においてはユーザーの期待に応えていた。

しかしグランドライブでは、メイクラ同様高ステータスのウマ娘が育成できるものの、スキルポイントの面ではメイクラを下回る。またグランドライブでは上限を超えてスピードを1600まで育成できる。スピードの上限が1200のメイクラよりも速いウマ娘が育成できるように見えるが、実際のレースにおいては上限突破分の影響は限定的。今回の発表によると、従来の上限を400超過し1600までスピードを鍛えても、実際にレースに影響する上限突破分は400の1/8となる50だけであった。つまりスピード1250としてしかレースへの影響がなかったようだ。

上限突破分のステータスの影響が小さく、スキルポイントにおいて劣るなら、今後もメイクラが育成に主流となる。実装にあわせてグランドライブ向けのサポートカードガチャが開催されていたことや、そのままならこれからも1回の育成に1時間弱かかること、環境に事実上変化がなかったことなども相まって、トレーナーの間に落胆が広がっていた。トレーナー反応を受けて、Cygamesはアップデートから1日後の8月25日に調整を発表。基礎能力の上限の上昇および新シナリオのバランス調整について、運営が想定するバランスとは異なっていたため、レースにおける基礎能力の上限突破分の影響度と、グランドライブにおけるスキルPtの獲得量を調整すると告知していた。


今回の発表では、その調整内容が明かされた。まず1200を超えた分の基礎能力について、従来は1/8がレースに影響を及ぼしていたが、1/2が影響するようになる。グランドライブのスピード上限である1600まで基礎能力を鍛えた場合には、従来はスピード1250だったが、調整後はスピード1400となるわけだ。また調整後は、グランドライブで獲得できるスキルPtについても増加するという。上限突破分のスピードが大きくレースに影響を与えるようになり、獲得スキルポイントについても増加したことで、メイクラ産のウマ娘にグランドライブ産のウマ娘が匹敵するか超える強さを期待したい。

なお今回のバランス調整対応に際して、9月2日12時までにゲームを開始したプレイヤーに対し、お詫びとしてジュエルを1500個、タフネス30を10個配布予定。また、新育成シナリオ記念 サポートカードガチャおよび新育成シナリオ記念 プリティーダービーガチャ、チャンピオンズミーティング ヴァルゴ杯については、予定どおり開催されるとのことだ。

ウマ娘 プリティーダービー 』は、PC(DMM GAMES)/iOS/Android向けに配信中。基礎能力の上限超過分のレースにおける影響および、グランドライブのスキルPt獲得量に対するアップデートは、9月2日11時30分ごろ実施予定だ。