UE5アクション『Black Myth: Wukong』4Kゲームプレイ映像が美しい。NVIDIAの技術で武侠のファンタジックな空気感がよりリアルに


中国に拠点を置くゲームスタジオGame Scienceは8月20日、NVIDIAのYouTubeチャンネルにて西遊記アクション『Black Myth: Wukong』の4Kゲームプレイ映像を公開した。約8分30秒にわたる映像の中で、Unreal Engine 5をベースに、レイトレーシングやNVIDIA DLSSなど、NVIDIA RTXテクノロジに最適化された美麗なゲームプレイ映像が確認できる。

『Black Myth: Wukong』は「西遊記」をモチーフにしたアクションRPGだ。主人公の孫悟空がお馴染みの武器である如意棒を手に、さまざまな妖怪を相手に戦いを繰り広げていく。原典である西遊記は中国の古典小説だが、本作には武侠小説のテイストが加えられており、これまで公開された映像で見られる孫悟空の戦いぶりには武侠風味を感じられる(関連情報)。

今回公開された4Kゲームプレイ映像でもその作風、そしてNVIDIA RTXテクノロジを用いた映像の美しさが如実に表れているだろう。バトルシーンには新たなボスとして「赤髯」なる四足の龍が、稲妻を伴う咆哮を放ちながら登場。夕日のような光が遠くから差し込むフィールドを舞台に、赤髯が大きな腕を地面に叩きつけたり、長い尾を振り回したりといった攻撃を繰り出す。その際に土煙が立ち込めたり、地面から石片が跳ねたりといった部分に、細かいこだわりが垣間見える。さらに雷や攻撃のヒット時、如意棒を包む光など、輝くエフェクトの表現が美しくかつ格好良く、実際に操作した際の爽快感にもつながっていそうだ。


また、美しいのは戦闘シーンだけではない。孫悟空が冒険を繰り広げるフィールドもしっかりと描写されている。映像の冒頭で孫悟空が虫の姿で足を踏み入れる森の中では、草花や木々が自然に揺れている。木々の隙間から差し込む光が生み出す影の表現も巧みだ。

さらに、水の表面への映り込みもしっかり表現されている。こういった部分にレイトレーシングが用いられているのであろう。水の表現といえば映像中に滝が流れるシーンが登場する。その滝の自然さと、滝を吹き飛ばした際に水滴が雨のように降り注ぐ映画的な演出に注目してほしい。


総じてアクションとしての格好良さに重点を置きつつも、武侠作品としての雰囲気にもこだわって丁寧に表現しているように感じられる。これらの映像は前述したとおり、NVIDIA RTXテクノロジに最適化されることで美しく描写されている。

また、ゲームプレイとしてもこれまでに見られなかった新たな要素が発見できる。その1つとして、以前のトレイラー(関連記事)で巨大な野獣になっていた孫悟空の、岩の巨人のような新たな変化が確認できる。こちらもどうやら倒した敵からコピーしたもののようだ。これら以外にも、孫悟空らしさあふれる変幻自在なアクションが味わえることだろう。


『Black Myth: Wukong』はPCおよびコンソールで発売予定だ。