『幻塔』で早くもチーターが出現、PvPで暴れまわりリーダーボード上位を占拠。開発元もチート対策強化を表明
Level Infiniteは8月11日、基本プレイ無料オープンワールドRPG『Tower of Fantasy(幻塔)』のサービスを開始した。一方、本作では早くもチート利用者の存在も確認されているようだ。これを受けて、開発元も不正者たちへの対応を発表している。
『幻塔』は基本プレイ無料のSFオープンワールドRPGだ。舞台となるのは、地球を離れた人類が移住したアイダ星。人類はこの星で大災厄に見舞われるも、その生き残りたちは荒廃したアイダ星で力強く生き続けていた。プレイヤーは、そうした生き残りのひとりとして、人類の未来をかけた冒険を繰り広げることになる。
戦闘はアクション性重視となっており、多彩な武器を組み合わせての戦闘スタイル構築といったシステムを導入している。なお、本作は中国生まれ・オープンワールドARPGといった点や、その内容の相似から人気タイトル『原神』になぞらえられることも多い。一方で、SF要素などによるデザイン面のほか、シームレスマルチプレイや数十人単位でのボス討伐など、マルチプレイコンテンツ面でも差別化が図られている。また、PvP要素も存在。トップリーグと呼ばれるコンテンツでは、プレイヤーが1対1で戦闘を繰り広げる。
サービス開始から1週間が経とうとする本作。早くもチート利用者の問題が浮上しつつあるようだ。海外掲示板Redditでは、ユーザーが本作におけるリーダーボード(ランキング)のスクリーンショットを投稿。チート利用者と見られるプレイヤーの存在を指摘している。
スクリーンショットでは、リーダーボード1位と2位のプレイヤーの、プレイ時間に対するレベルが不自然なほど高い点が指摘されている。投稿者によると、これらの不正者と見られるプレイヤーは、北米サーバーのひとつであるSolarisで確認されたとのこと。疑惑のユーザーは、最高レアリティである星6のSSRユニットを複数体、レベル7のサプレッサーを所有していると報告されている。また別のユーザーは、10億のスタミナを有する不正者や、“不正者ギルド”の存在を確認したとコメントしている。
【UPDATE 2022/8/17 13:08】
SSRユニットについての記述を修正
さらに、スレッド内のユーザーによると、PvPにおいてもチート利用者が確認されているようだ。あるユーザーは、対戦相手のシールドが不自然な回復を見せていたと報告。敵CPU専用の毒攻撃を受けたとのコメントもある。国内においても、PvPにおけるチーターの存在はいくつか報告されているようだ。
不正者の存在が確認されつつある一方で、『幻塔』公式Twitterアカウントは不具合の修復やシステム改善の進捗状況を発表。PC向けにサーバー人数上限の引き上げなどが実施されたほか、アンチチートシステムの整備がまもなく予定されている旨を告知した。さらに「チーターリストの公表と処罰」も予定されているとのこと。開発元は本格的に不正者への対処に乗り出すようだ。
サービス開始まもない『幻塔』に表れつつある不正者の影。PvE要素を楽しむ分にはその存在を認識する機会は少ないとの声もある。一方で、リーダーボードが正常に機能しない点は問題である。そしてもちろん、PvPにおけるチート利用者の存在は、エンドコンテンツにおける大きな問題となりそうだ。整備予定のアンチチートシステムを含めて、開発元の今後のチート対策が注目される。
『Tower of Fantasy(幻塔)』はPC(Windows/Steam/Epic Gamesストア)およびAndroid/iOS向けに配信中。SteamおよびEpic Gamesストア向けには、後日リリース予定。
※ The English version of this article is available here