『モンスターハンターライズ:サンブレイク』傀異錬成の“ハズレ”になぜか注目集まる。不安定なランダム要素がもたらす愉快な功と罪

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モンスターハンターライズ:サンブレイク』無料タイトルアップデート第1弾にて追加された傀異錬成。新たな装備の強化要素である本機能の、とある側面に注目が集まっているようだ。

『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(以下、サンブレイク)無料タイトルアップデート第1弾ではナルガクルガ希少種などの新モンスター4種に加え、新たなコンテンツとして傀異討究クエストが追加。同クエストで入手できる素材によって、新たな装備の強化機能である傀異錬成が可能となった。武器の傀異錬成では、攻撃力や会心率などを強化可能。防具の傀異錬成では、防御力・耐性値・装備スキルがランダムに増加または減少する。

傀異錬成は本来、装備の強化を目指す要素といえる。一方、防具の傀異錬成におけるランダム要素がもたらす悲劇が、ユーザーの注目を集めているようだ。

上記ツイートはYouTubeでも活動するガンサーの抹茶さんの投稿。今回のアップデートにて登場したリオレイア希少種の腕装備であるゴールドルナアームに、傀異錬成による強化を試みたようだ。現在のステータスは、防御力が-12されているもののLv1の業物スキルが傀異錬成によって付与されている状態だ。

一方、傀異“強化”後のステータスは防御力が-1に緩和されたものの、氷耐性が-3、もとの装備がもつ連撃スキルが消滅してしまうという。ようするに、強化と銘うたれているにもかかわらず、傀異錬成によってもとの装備から完全に弱体化してしまうわけだ。

Twitter上にはほかにも、もとの装備スキルがすべて消滅してしまうという悲劇に見舞われたユーザーがそのスクリーンショットを投稿。こちらも大きな注目を集めている。ちなみに傀異錬成には、レアな強化が付与された際には、錬成結果画面が変化するアタリ演出が存在する。一方そうした演出にもかかわらず、性能面ではハズレといえる場合もあるようだ。YouTubeでも活動するオニボンさんが投稿している。

従来の『モンスターハンター』シリーズでも、性能がランダムとなる装備品はいくつも存在してきた。したがって、そうした装備の“ハズレ”自体は特筆すべきものではないといえる。一方で、今回の傀異錬成における、もとから持っていた装備が弱くなるというシステムはシリーズ中でも珍しい。傀異錬成ではゲーム内通貨や、苦労して集めた素材を消費する。にもかかわらず、なぜか性能がマイナスとなってしまうという理不尽さが注目されているのかもしれない。


一方、傀異錬成による装備のステータス変動は累積されない。ハズレを引いた場合でも、後からより良い結果に上書きできる。またハズレを引いた場合は、採用せずに現状を維持することも可能。素材や通貨は消費されるものの、マイナス性能が強制的に適用されるわけではない。さらに、Twitter上では“大アタリ”を引いたプレイヤーたちのスクリーンショットも数多く投稿されている。連撃や弱点特効といった強力なスキルのほか、追加スロットなどが付与されている例も多い。数多のハズレを突きつけられても、傀異錬成を続ける価値はありそうだ。

ちなみに、傀異錬成を発案した加工屋のミネーレは、傀異錬成の選択画面において「災いを以て災いを制す」というセリフを口にする。傀異錬成はもともと謎多き危険な現象であるモンスターの傀異化から生まれた技術だ。制御しきれずに大ハズレが生まれてしまうのも、やむを得ないのかもしれない。


『モンスターハンターライズ:サンブレイク』無料タイトルアップデート第1弾は、Nintendo Switch/PC(Steam)版に向けて配信中。無料タイトルアップデート第2弾は9月末に配信予定だ。



※ The English version of this article is available here

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