『VALORANT』入手困難激レアアイテム「フィストバンプ」ガンバディーを入手するための条件がかなり特殊。そしてゲキムズ

Riot Gamesは7月16日、『VALORANT』ゲーム内で使用できる限定非売品「フィストバンプ」ガンバディーを手に入れる方法のヒントを、公式サイトにて公開した。激レアアイテムといわれれば、入手したくなるのがコレクターの定め。

Riot Gamesは7月16日、『VALORANT』ゲーム内で使用できる限定非売品「フィストバンプ」ガンバディーを手に入れる方法のヒントを、公式サイトにて公開した。結論からいうと、「Riot Gamesの社員が参加しているゲームの試合中に、素晴らしいスポーツマンシップを示すこと」が、ガンバディーを手に入れる確実な方法であるようだ。

限定非売品「フィストバンプ」ガンバディーとは?

「フィストバンプ」ガンバディー(英語名 “FIST BUMP BUDDY”)とは、ゲーム内の武器に装備することができるガンバディーの一つ。ガンバディーには『VALORANT』開発元のRiot Gamesのロゴマークにもなっている、右手の “こぶし” が描かれている。なお、このガンバディーはストアやバトルパスなどといった通常の方法では入手することができない、限定非売品となっている。激レアアイテムといわれれば、入手したくなるのがコレクターの定め。ということで、そのヒントを追っていこう。


今回公開されたヒント

「フィストバンプ」ガンバディーを入手するには具体的にどうすればいいのだろうか。『VALORANT』コミュニティでは、過去にRiot Gamesの社員を名乗るプレイヤーからガンバディーを貰ったという報告がいくつかあり、その入手条件について度々話題となっていた。そして今回、開発側から入手方法のヒントが正式に公開されたわけである。先ほどの『VALORANT』公式Twitterアカウントのツイートに添付されている画像には、ガンバディーを入手する方法と注意点が次のように述べられている。

ライアット社員とのポジティブな関わり合いからのみ入手できます:

・ライアター(注:Riot Gamesの社員のこと)にガンバディーを要求すると、入手の確率が下がってしまいます
・各ライアターが配布できる数は限られています
・ライアターがライアット ガンバディーの購入を持ちかけることはありません
・プレイヤーサポートからライアット ガンバディーを受け取ることはできません

公式サイトには入手のためのヒントが詳しく説明されており、それによると「Riot Gamesの社員が参加している試合中に、素晴らしいスポーツマンシップを示すこと」が確実な方法であるとのこと。また、「最善の振る舞いをするだけではなく、ポジティブに振る舞い、チームのモチベーションを上げること」も大事なようだ。

つまり、Riot Gamesの社員がプレイヤーのスポーツマンシップをその目で確認して、それを称える形で限定品のガンバディーがプレゼントされる。なお、Riot Gamesの社員にガンバディーを要求したり、SNSなどのダイレクトメッセージを経由してガンバディーを求める行為は控えてほしいとのこと。あくまで、Riot Gamesの社員がその目でプレイヤーのスポーツマンシップを確認することが必須条件のようだ。

過去の実例1:昼休み中のRiot社員とアンレートで一緒になったプレイヤーの体験談

今回公開されたヒントの流れにそっくりそのままの体験談が、約1年前に海外掲示板Redditに投稿されていた。終始楽しいアンレートをプレイしていた味方が、実は昼休憩中のRiot Gamesの社員であったことが後になって判明。心温まるエピソードが次のように語られている。

今日、アンレートのソロキューに入ったら、4人のプレイヤーがボイスチャットをしていて、笑ったり、(ラウンドに)勝ったり、コミュニケーションをしたりして、素晴らしい時間を過ごしました。

ゲーム終了後、チームメイトだった4人全員をフレンドに追加したら、味方のオーメンからメッセージが送られてきました。それによると、彼は昼休憩中のRiot Gamesの社員だったようで、「これまで経験した中で最高のアンレートだった。お礼としてRiotのガンバディーを送るよ」と言っていたんだ。

インベントリを確認するまで、彼が社員であることを信じられなかったけど、実際にガンバディーが届いているのを見たときは驚いたし、彼は本当に素晴らしい人だと感激したよ。

この投稿に対して、実際にチームメイトになったRiot Games社員のPaddo氏からコメントが寄せられている。同氏は「それは私です!見知らぬ者同士なのに、まるで友人と一緒にプレイしているようでした。楽しんだり、お互いを元気づけたり、誰かがキルされた時は励ましあったり、最高の気分でした。このようなゲームは本当に好きです。改めてありがとう!」とスレッドにてコメントしている。

過去の実例2:エースを決めた5歳の少年

社員が直接その場でスポーツマンシップを確認せずとも、個人のプレイを称えて、後日ガンバディーが配布された例もある。以下は、昨年の2月にRedditに投稿された、5歳の少年がエース(1人で敵チーム5人を全員キルして試合に勝利すること)を決めた動画である。

『VALORANT』のマップ「アイスボックス」にて、一時は1対4の圧倒的不利な状況におちいるも、冷静に1人ずつキルしていき、見事勝利。エースを決めた後には「パパ!やったよ!エースを取ったよ!」と叫びながら席を立ち、急いでパパを呼びに行く姿が見える。タイトルにもある通りまさに “adorable”(愛くるしい)動画である。

現在までに、このRedditの投稿には1万3000以上のUpvoteと500件以上のコメントが寄せられており、その中にはRiot Games社員のPreeti氏からの称賛コメントもある。

スレッドではさらに、Preeti氏とユーザー間で次のようなやり取りがあった。とあるユーザーが「この少年にRiotのガンバディーが手に入るチャンスはありませんか?」とPreeti氏のコメントに返信すると、それに対してPreeti氏は「ゲーム内のIDが分かれば理論上は可能です」と反応。すかさず動画投稿者である父親のSupaSnipaX氏が、返信で少年のIDを伝え、少年にガンバディーを無事プレゼントすることができたようだ。なお、先述の公式サイトの説明によると「各社員が配布できるガンバディーの数には限りがある」とのことであったが、Preeti氏はスレッドのコメントにて “Gave him my last one”(少年に私の分の最後の1つを渡した)と述べている。

過去の実例3:射撃場でBotに対して1000万ダメージ

次のような面白い例もある。以下は、昨年の1月にRedditに投稿された、『VALORANT』の射撃場にてBotに1000万ダメージを与えた際の動画である。動画は1000万ダメージを与える直前の十数秒間のみが記録されている。

スレッドにて投稿者のDeva_Way氏は「1000万ダメージに到達するまでに、長時間プレイによるサーバーからの切断を3回も受けた」「この記録を達成するまでに失敗した分も含めると、本当に多くの時間を費やした。正確な時間の数字は言いたくない」と本人の多大な苦労を述べている。

現在までに、このRedditの投稿には9700以上のUpvoteと約150件のコメントが寄せられている。『VALORANT』アートディレクターの Sean Marino (oniram177) 氏は「このような動画は好きです」とコメントし、動画投稿者に対してガンバディーをプレゼントしている。

なお、スレッドにはその後日談として、投稿者Deva_Way氏が入手したガンバディーを実際のゲーム内で装備している様子のスクリーンショットが公開されている。同氏は続けて「たった1つしかないけど本当にクールです。もう(ガンバディーを)外すことはないでしょう」と喜びのコメントを残している。

※ プレゼントされたガンバディーを実際に装備している様子のスクリーンショット。動画投稿者Deva_Way氏のコメントから引用

まとめ

以上、今回公開されたガンバディー入手のヒントを、過去の実例と共に紹介した。過去の実例を見てみると、Riot Gamesがコミュニティとの繋がりを大切にしているのが非常によく伝わってくる。また、限定非売品となるとつい欲しくなってしまうが、Riot Gamesの社員と偶然同じマッチに入るという前提条件がそもそも低確率で難しいだろう。結局のところ、難しいことは考えず、常にスポーツマンシップの心を忘れずに、楽しくプレイし続けることが、ガンバディーを入手できる近道なのかもしれない。

Shinichiro Nakamura
Shinichiro Nakamura

シューターとRPGをこよなく愛するゲーマーです。シューターは『VALORANT』と『CS:GO』が特に大好きです。RPGは『ファイナルファンタジー』シリーズが好きです。

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