SIEが『Destiny 2』開発元Bungieの買収完了を報告。ライブサービスゲーム強化への取り組みが進む


ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は7月16日、デベロッパーのBungieの買収が正式に完了したことを発表した。今後同スタジオはSIE傘下にて、ライブサービスゲームを中心とした開発に取り組んでいく見込み。

Bungieは、現在『Destiny 2』を開発・運営しているアメリカのデベロッパー。1991年の設立から『Marathon』シリーズや『Oni』などの人気作をリリース。そして、マイクロソフトのXboxを代表するFPSシリーズとなる『Halo: Combat Evolved』を手がけ、同時期に同社の傘下に入る。その後、『Halo: Reach』まで同シリーズに携わったものの独立。以降はマルチプレイのライブサービス型FPSゲーム『Destiny』シリーズを手がけている。

SIEは今年2月、Bungieを買収することで合意したと発表。その買収金額は36億ドル(現為替レートで約4987億円、当時約4140億円)になると報じられていた(関連記事)。買収金額の3分の1は、同スタジオ人材維持のために投資されることも明らかに。また、買収後もBungieは独立性を保ちつつ開発に従事することも伝えられていた。BungieのSIE傘下での役割としては、『Destiny』シリーズでの知見を活かしたライブサービスゲームへの取り組みなどがあるようだ。

これはBungieによる『Destiny 2』の運営や新規IPの創出のほか、PlayStation Studios傘下のスタジオ群との連携も含まれる見込み。また、ソニーは2025年度までに10タイトル以上のライブサービスゲームをローンチする計画も明かしている(関連記事)。今後こうした計画が着々と動き出していくのだろう。

今回の正式な買収完了に際して、SIEとBungieの両社が公式Twitterアカウントを通じてコメント。SIEはBungieを歓迎する言葉を、そしてBungieは今回のSIE傘下入りを喜ぶと共に、世界中のプレイヤーたちと友情や思い出を育んでいきたいとの旨を伝えた。Bungieは新たな環境で、どのように役割を果たしていくだろうか。