地図探索シミュレーション『Carta Marina』発表、Steamにてリリース予定。海に“なにか”がいると信じられていた、16世紀北欧の世界

国内のインディーゲームスタジオであるフロシキラボは6月30日、『Carta Marina』の制作を発表した。16世紀に描かれた実在の地図(海図)カルタ・マリナの世界を探索するシミュレーションゲームだ。9月1日よりクラウドファンディングキャンペーンが実施予定となっている。

国内のインディーゲームスタジオであるフロシキラボは6月30日、『Carta Marina』の制作を発表した。Steamのストアページは公開済みで、9月1日よりクラウドファンディングキャンペーンが実施予定となっている。


『Carta Marina』は、16世紀に描かれた実在の地図(海図)カルタ・マリナの世界を探索するシミュレーションゲームである。本作のモチーフとなっているカルタ・マリナとは、スウェーデン人の牧師オウラス・マグヌスが、1539年に作成したとされる地図だ。スカンジナビア半島を描いた最古の地図の一つであり、詳細な地形が書き込まれている。同時にカルタ・マリナには、海上に奇妙な大型の生物たちの姿が描かれている。2022年の常識と照らし合わせると不思議に思えるが、カルタ・マリナが制作された当時は、未だ天動説が信じられていた時代だ。16世紀の人々にとっては、海上に巨大なモンスターたちが潜んでいるとの伝説や噂も真実味があったのだろう。


本作『Carta Marina』では、カルタ・マリナの世界を冒険する。主人公は大学の研究室で、カルタ・マリナを見つめていた。しかし地図を眺めているうちに周囲に霧が立ち込め、気がつくと目の前には不思議な光景が広がっていた。カルタ・マリナの世界に入り込んでしまったのだ。プレイヤーは地図の中で船や馬に乗り、探索を進めていく。地図の中には、さまざまな障害が待ち構えているというが、16世紀の北欧文化に基づいた解決方法で障害に対峙。困難を乗り越えることで、探索領域が広がっていくそうだ。何かがいると信じられていた16世紀北欧の世界観が、探索を通して描かれていく。要素としては、オブジェクトの詳細が見られる図鑑システムが搭載。また本作では、主人公の手元に9枚のカルタ・マリナの内1枚がある状態で始まり、探索を進めていくと地図の枚数が増えていくそうだ。


本作を開発しているのは、田平孝太郎氏による国内のインディーゲームスタジオ「フロシキラボ」である。過去作としては2021年11月にSteamにて、複数の会話を同時に聞き取るアクションノベルゲーム『1f y0u’re a gh0st ca11 me here!』をリリース。Steamのユーザーレビューでは、57件中94%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。またフロシキラボの情報公開では『Carta Marina』の制作発表とあわせて、サイコホラーADV『Mirror Amusement Park』が発表されている。

Steamのストアページによると『Carta Marina』は、2023年にリリース予定。クラウドファンディングキャンペーンが9月1日に開始予定となっている。



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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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